2011年12月1日木曜日

2011 MRS Fall Meeting

(ほぼ)毎年恒例のMRS Fall Meetingに参加するために、ボストンに来ています。
今年は、次のSpring Meetingで応物学会とのジョイントがあるからか、何となく日本人の参加が少ないように思えます。

私の発表は、火曜日午後に無事終わりました。最近ヨーロッパ方面との交流のほうが多いのですが、やはり基礎的な話に食いついてくる人が特にここMRSでは減ってしまった印象があります。それでも、以前から交流があるFrisbie先生を始め、何人かのこちらの研究者とディスカッションできたので来た甲斐がありました。

シンポジウムUでの感想ですが、なんとなく皆さんの研究が発散してきて、大勢での議論にはならないという傾向は強くなってきています。今大勢が集まっているのは太陽電池のほうなので、それ以外は次を模索している段階でしょう。
このシンポジウム内で今回一番のお気に入りは、Stanford UniversityのSalleo先生の発表です。XRDを使って有機薄膜のparacrystallinity parameterを精密に評価し、キャリア輸送特性との関係を考察したものですが、ポリマー半導体の場合、よりディスオーダーの度合いが強い方が平均移動度が大きいケースがあるというところで納得。低分子薄膜でも、結晶粒界で特に律速されているものとそうでないものがあり、多結晶であるのに構造秩序性が高いものは結局粒界がより低抵抗になることがありますから。

写真がないのも寂しいので、ひとまずこれを。

これも毎回恒例、ロブスターです。
行きつけのシーフードレストランですが、今回は、一緒に行った李君と千葉大の酒井先生がボストン初めてということもあり、めいっぱいでかいやつを頼んでみました。これも円高のおかげです。
本当は、もっと小さいやつのほうがおいしいのですけどね。

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