2012年4月19日木曜日

フレキシブル・エレクトロニクスの勝負は?

日本のメーカーはフレキシブル・エレクトロニクスで勝てるか
日経BP社のウェブサイトであるTechOnの、今月6日のEditor's Noteです。
ユーザー登録すれば誰でも読めますから、新M1の皆さんもぜひ登録して読んでみて下さい。産業技術のトレンドを知るには良いサイトです。
(ただし、サイエンスや先端技術は、また違うところで学んで下さい。)

2000年代、国内産業界における、フレキシブル・エレクトロニクスへの期待感と意欲の盛り上がりを知る者の一人として、国内メーカーの及び腰はずっと残念に思っています。
国内製造業界では、複数の企業が、いずれも横並びで商品カタログを充実させるべく全ての分野に手をだして、研究開発力が分散しているということが、昔から指摘されています。高度成長期の「いけいけどんどん」の時代はそれでしのげたのかもしれませんが、その後景気が悪くなってくると、これまた全ての企業が短期的な不採算事業を削って短期的な利益を求め、その結果長期的な衰退を招くという、横並びで滅んでゆく構図が出来上がっています。
ある事業が瀕死の重症になるまで対症療法を続け、死ぬ間際になってようやく業界内で1社に集約して分離しますが、時すでに遅しの場合が多いです。

特定産業セグメントに複数の大企業があるというのは日本の強みでもあるので、それならそれで事業集約するときにA社がこれをやめたのならB社は逆に勝負に出てみる、という傾向が進めば、それぞれの企業が独自のカラーを持って、得意分野で世界と勝負するという構図になってゆくと思います。
最近、その傾向は少し見えてきているようですので、これからどの企業が何で世界一を目指すのか、楽しみにしようと(希望的に)思っています。

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