2013年5月3日金曜日

エルサレムにて

ESPMI VIIは、5日間の日程を無事終えました。有機エレクトロニクスに関わる基礎的なディスカッションが目一杯詰まった会議で、もう頭の中がいっぱいです。
会議の話は研究室ですることにして、会期中日のエクスカージョンで訪れたエルサレム(Jerusalem、יְרוּשָׁלַיִם ⇐こちらはヘブライ語ですが、右から読みます。)の様子を少し紹介します。


ここは、英語の地図にはRichard Ve-Rhoda Goldman Promenadeと書かれた公園のようなところです。ガイドのお兄さんがいろいろ説明してくれているところですが、このパノラマ写真の右手の遠景にはえんえんと続く壁があります。その向こう側がいわゆるヨルダン川西岸地区(West Bank)と呼ばれるエリアです。また、左のほうにはエルサレム旧市街が見えるのですが、この写真ではほとんど隠れています。
それ以外にも、日本人には馴染みの薄いエリアですが、エルサレム自体がいろいろ歴史的にややこしいことになっています。そのためか、今回のエクスカージョンも3グループに分かれてガイドの後をついて行ったのですが、最後尾には常にガードマンがいました。

この後、ガイドの詳しい説明(もちろん英語なので、頭の中で歴史や聖書に出てくる人名、国名などを英語に変換しながら聞きます。こういうときは、世界史を英語で習うべきではなかったかと思いますね。なので、ここではときどき英語を入れておきます。)を聞きながら、旧市街を回ったのですが、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地ですから、それはもういろいろな見所があります。
ここは、かの「最後の晩餐」(The Last Supper ⇐Dinnerではありません。)に使われた場所、であると言われているところです。


なぜだか。祭壇っぽいところにお猫さんが寝ています。
クビを持ち上げて器用に寝ているので、思わず近づいて写真を撮ってしまいました。


と思ったら、こちらも撮られてしまいました。

最後の晩餐と言えばダビンチの絵のほうが有名ですが、以前、ちょうど修復中に見たことを思い出しました。どう考えてもあれは想像で書いているはずですので、この建物とはまったく似ていません。


ここが有名な嘆きの壁(Wailing Wall)です。この壁の向こうにはすぐにイスラム教の聖地があります。結局のところルーツを同じくする3宗教ですから、ぜひともいがみ合わないで欲しいと思います。

この他、イエスキリストが十字架を背負って歩いた道、ゴルゴタの丘(The Hill of Calvary)、聖墳墓教会(Church of the Holy Sepulchre)など、キリスト教徒なら一生に一度は行きたいと思うであろう場所が満載でした。
日本からあまり観光に行かないのはもったいないですね。
今回も、GWまっただ中だったにもかかわらず、一組も見ませんでした。アジア系で見かけた旅行者は中国系のカップルだけでしたね。