ラベル その他 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル その他 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2020年9月13日日曜日

全国ネットにNAIST登場

 もうすぐです!

テレビ朝日系で9月13日(日)夜9:00から放送される2時間ドラマ「ドクター彦次郎5」にNAISTが登場します。

といっても、ドラマのごく一部のシーンでロケに使われただけですので、果たして何分でるか!?

NAIST公式ツイッターでも予告されていましたね。

2019年12月26日木曜日

RSSフィード

このBlogを何度か見ている人はご存じかと思いますが、レイアウトの左側に、当研究室メンバーや同業者がウォッチすべき論文誌や日本語の情報サイトをいくつか選んで、RSSフィードを表示させています。
このたび、OLED Infoを外し、代わりにEE Times Japanを入れました。

RSSフィードというシステム自体が、今ひとつ普及度が低いまま下火になっていますが、手っ取り早く「業界の最新情報」を知るには良いシステムです。昔で言えば、企業の部長さんが朝に経済新聞や工業新聞の見出しを一通り眺めるようなものですね。

当研究室の学生にも、ぜひ毎日チェックすることを勧めたいと思います。

2017年5月1日月曜日

率川をたどる

GW特別編として、たまには研究室とまったく関係ない話をひとつ。

世の中にはいろんなマニアがいますが、地理マニアのカルト的一ジャンルとして、暗渠マニアなる人たちがいるそうです。例えば、古くからある小川や水路が、町の再開発によって蓋をされ隠されてしまった痕跡をたどるのです。

その暗渠マニアには比較的知られた存在として、奈良旧市街の「率川(いざかわ、あるいは、いさがわ、またの名を菩提川)」があります。
いまや存在感の無い水路ですが、万葉集に
 はねかづらいまする妹をうらわかみ
      いざ率川のおとの清けさ
という歌が載るほどに往時は名の知れた川だったようです。

今日は、これを探索してみました。


この地図の東端が飛火野から流れてきた水が流れ込む荒池ですが、これが率川の水源の一つのようです。荒池の南のほとりには、以前このブログでも紹介した「アインシュタインのピアノ」で(一部スジには)有名な奈良ホテルがあります。

率川が初めて地上に顔を出すのは、その少し西の猿沢池沿いです。しかし、猿沢池の七不思議のうちの2つに「出ず、入らず」(つまり流れ込む川も流れ出る川もない)というのがあることからもわかるように、率川は猿沢池とは交わらずに、畔を併走して、いずこかに消えてゆきます。

さて、ここからスタートしてみましょう。

 猿沢池の西に、歩行者しか通れない小道が西に延びています。そこを入ってすぐ左手を見ると、写真のように率川が暗渠に消える場所が現れます。
このまま小道を西に下っていきます。
 最初の辻に、いきなり石造りの欄干が現れます。絵屋橋という名が読めます。
ということは、今下ってきた小道(この写真の右手から来ました)は、まさに率川の蓋の上だったのです。
さて、そのまま小道ならぬ率川の蓋の上を進みます。
すぐに小洒落たカウンターバーが見えてきます。外国人観光客がくつろいでいます。
そこをもう少し進むと、見慣れたアーケードに出ます。
近鉄奈良駅から「ならまち」へ向かう観光客が必ず通る「もちいどのセンター街」です。
余計なお世話ですが、名付けるにあたり「センター街」はやめてほしかったです。
この写真は、もちいどのセンター街から、さきほど通ってきた「率川の蓋の上の小道」(長いので、やはり小道と呼ぶことにします)をみたところです。
もちいどのセンター街と交差した反対側はこれです。
見覚えがある人も多いのでは?
この角にあるのが「ふくろうカフェならまち」です。ふくろう達とふれあえます。
今日はふれあうつもりがないので素通りします。
この小道の途中には、あちらこちらに暗渠への出入り口であるマンホールがあります。餅飯殿(これが正しい地名です。つまり、「もちいどのセンター街」の「の」は助詞ではないのです。)近辺では、このように彩色されて美しくなっています。
でも、「汚水」は失礼だろうと思うのですが、それが暗渠になった理由の一つなのでしょう。
しばらくは小綺麗に整備されていますが、やがてこのように素っ気ない裏路地に変わります。
さて、ここまで読み進んだ人は、すでに暗渠マニア初級を終えつつありますので、お気づきでしょう。
水運に使われた水路が暗渠になった場合を除き、町中の川が暗渠になり、道になったところでは、両側にほとんど出入り口がありません。
第2の橋跡が見えてきました。この川の名がついた率川橋です。
しっかり、四隅に石の欄干が残されています。これが京都なら「四隅にいけず石か!?」と思うところですが、奈良では「いけず石」はあまり見ません。そもそも、古い道は自動車の進入自体が困難です。
(注:奈良で「古い」というのは平安時代以前のことです。牛が通れば上等です。)
小道は、南北に走る大通りである「やすらぎの道」に突き当たります。
このような近代的大通りがあると暗渠の形跡を探すのが難しくなりますが、道の向かいにこれがみつかりました。お寺ですが、「いさがわ幼稚園」という看板が出ています。
暗渠マニア初級を終えた人には、この左手の路地がそれであることはすぐに判りますが、ここで少し寄り道をします。
さきほどのいさがわ幼稚園から100mほど北に、率川神社(いさがわじんじゃ)があります。ここは、三輪山の麓にある大神神社(こちらは日本最古)の摂社で、奈良市内では最古(創建593年)の神社だそうです。

いさがわ幼稚園脇から入り、小道を抜けてゆきます。
写真は幼稚園側を振り返ったところですが、この看板になるほどと思った人は、もう中級クラスです。
しばらくすると、この長幸橋跡に出くわします。この欄干裏には竣工日が書いてあって、明治四十一年だそうです。
率川が暗渠化したのは昭和から平成初頭にかけてのことだそうで、せっかくの石造りの橋も100年も使われず、無念だったでしょう。
昭和初期に奈良に住んでいた志賀直哉は、これらの石橋を率川を見ながら渡ったんでしょうね。

さらに細い道を抜けてゆくと、このような場所に出ます。
いかにもですね。この細長い公園の下が率川です。
公園が終わった先には、つい最近まで蓋されていなかったであろう風景が続きます。
ここは上を歩けません。
それを迂回すると、先はこのように自動車整備工場の敷地になっています。
反対側は、JR奈良駅前の大通りになります。
ここから、数百メートル西、JRの線路の反対側にて率川が再び地上に顔を出し、菩提川と名を変えて、最後は佐保川に合流します。
ただし、JR奈良駅周辺は平城遷都1300年祭の前に大規模再開発されたので、率川をたどるのは上級コースになってしまいます。

今日はここまでにします。
北に100mほどでJR奈良駅です。
平成の再開発で近代的な駅になりましたが、先代の駅舎(1934年生まれ)も横に移動させて観光案内所として使われています。





余談ですが、地理部門における別のカルトに「境界マニア」なるものもあって、県境、市町村境などのあり得ない状態や、それらを跨いでしまっている建物などを嬉々として訪れるのです。
奈良市内には境界マニアにも有名な場所がありますので、また紹介します。(お盆休みかな?)

2016年12月27日火曜日

追悼 濱川圭弘先生

中村の恩師の一人である濱川圭弘先生が12月19日に逝去されました。
ここに謹んで哀悼の意を表します。

濱川先生は、シリコンやゲルマニウム半導体の黎明期からアモルファスシリコンの実用化まで、まさに基礎から応用まで幅広く研究された研究者です。
私は先生の阪大時代の最後のほうの学生だったので、当時すでに雲の上の人でした。日常的に接する機会は少なかったのですが、それでも研究室のゼミや発表会でお目にかかると常に鋭い意見や指摘を頂きました。いつかは濱川先生と対等に議論できるようになりたいと思ったものですが、ついに追いつくことはできなかったのが残念です。

今ごろは、天国でバーディーン先生と議論でもされているのではないでしょうか。

2016年8月6日土曜日

優勝!


有機固体素子チームが研究室対抗フットサル大会で優勝しました!

ゼミ合宿の効果かな?

2016年7月30日土曜日

ゼミ旅行

恒例のゼミ旅行に行ってきました。
今年の目的地は、琵琶湖周辺。これは、ミシガンクルーズの記念写真。


中村がいませんが、この間急ぎの仕事を片付けるため、大津港に居残りでした....

2015年6月1日月曜日

松原助教ご栄転

ブログでの報告が遅くなりましたが、NAISTでの研究室立ち上げ当初からのスタッフである松原助教が、5月1日付けで静岡大学に「特任」の付かない助教として栄転されました。














写真は、引っ越し準備をしているところです。
松原助教は、前任大学において彼が中村のグループに卒研配属して以来、10年間も一緒に働いてくれました。特に、NAISTでの新研究室立ち上げでは、新研究室のデザインや改修から、移転後の装置立ち上げや学生のトレーニングと、大活躍でした。

研究者として独り立ちするためにいつかは師匠の元を巣立たなければならないので、これも必要な別れの一つです。
同じ分野で研究しているかぎり、これからも年に何度か顔を合わせる機会があるでしょう。
彼の今後の活躍を期待しています。

2014年5月13日火曜日

新M1配属

今年は例年より配属時期が早くなり、新M1の配属が決定しました。


試しに、当研究室所属学生の実家住所をプロットするとこんな感じです。ただし、地図が広くなりすぎるので、タイから来たCher君は欄外になっています。

国内について、近畿地方とそれ以外とでちょうど半々ですね。
NAISTは、関西圏にある大学の中では、近畿地方の外から来る学生が多いほうで、H26年度入学M1で近畿地方率は57%だそうです。

当研究室メンバーの近畿地方率は、それより少ないですね。

2014年3月5日水曜日

受験生のためのオープンキャンパス2014

受験生のためのオープンキャンパス2014が3月8日、つまり今週土曜日に開催されます。

もし、NAISTの受験を考えている人がこのブログを見ていたら、是非とも参加をお勧めします。

事前登録は不要で、どの研究室も院生の人たちが熱心に研究テーマについて説明してくれると思います。今回は、当研究室も例年に増して見学対応に力を入れるつもりです。
また、今回、当研究室M2の伊藤君が、最優秀学生賞受賞者として「公開研究業績報告会口頭発表」(あまりPRされていませんが、午前10時〜11時に開催されます)を行います。

有機エレクトロニクスに興味がある人たちの参加をお待ちしています!!

2014年2月24日月曜日

雪の芸術?

2月14日~15日は広い範囲で記録的な雪となりましたが、14日には例年ほとんど雪が降らない生駒でも15cmくらい積もりました。
バスもタクシーも大混乱の中、私もなんとか大学にたどり着いたのですが、そんな日にもかかわらず遠路はるばる関東から訪問されたTさん、大変な日でしたね。

その日は大雪警報が出たこともあって学生も少なかったのですが、一部の学生(特にあったかそうな国からの留学生と思しき人たち)はここぞとばかりに雪と戯れていました。

どうやら、いくつかの芸術作品も生まれたようで...


作者不詳の作品、その1。
「物憂げなSnow Man」(仮)













作者不詳の作品、その2。
「ビーナスの休憩」(仮)








NAISTにも、なかなか芸術家魂をもった人がいるもんですね。


一方、こちらはインダストリアルデザイン賞をあげたくなります。
一週間経過後も、まだなんとか形を保っていました。外灯がLEDタイプでよかったですね。

2013年12月13日金曜日

YouTube NAIST Channel

物質創成科学研究科のウェブページがいつの間にか更新されていました。
しかも、これまたいつの間にか、YouTubeのNAIST Channelに物質創成科学研究科のオフィシャルチャネルまでできていました。

これが、そこにあった研究科の紹介動画です。

こちらは当研究室の紹介動画です。


皆さん、「グッド!」をよろしく!

2013となっていますが、2年くらい前の素材を元に作られているので情報が少し古いのが難点です。

2013年6月23日日曜日

平本先生公演

講演の間違いではありません。音楽の公演です。


有機太陽電池業界では知らない人がいないほどの有名人である、分子研の平本先生(以前、当研究室にもいらっしゃいました)からお誘いを受け、先生のソロリサイタルを聴きに行ってきました。








平本先生とは、私が有機分子を触り始めた1990年代半ばからの知り合いで、最近は趣味の声楽でもプロ並みにご活躍されているという噂は耳にしていました。長らく関東在住だったので生で目にする(耳にする?)機会がなかったのですが、始めてリサイタルを聴きに行く機会を得て、土曜夜に家内と梅田のザ・フェニックスホールに出かけました。
同じくお誘いを受けた研究者の面々(面識があって挨拶したのは6名ですが、あまり知らない若手の方々も多数)もいたのですが、観衆の大部分は年配の方々で、開演前の行列を見たときは会場を間違えたかと思うほど。














それにしても、すばらしかったです!
素人の私から見ても、平本先生の歌は本物だと思います。こちらでも十分プロとしてやっていけるのではないでしょうか。
すごく中音が響くホールで、そこの2階席正面で聞いていたのですが、クライマックスではホールが共鳴して震えるかと思うほどの声量でした。さすが、大音の有名な声楽の先生が入れ込むはずです。

平本先生の歌もすてきでしたが、会場であるザ・フェニックスホールもすてきでした。
天井まですごく高さのあるホールで、弦楽だと残響が天から降ってくる感じが味わえそうです。
さらにすてきなのが、これ。
















後半から、舞台後ろのカーテンがするすると上がっていきました。
すると、目の前の梅田新道交差点がまるでCG合成のような背景となります。
この夜景をバックに、ロマンチックな音楽なんて、いいですね~。もし御堂筋がまっすぐ見えたら、ちょっとシャンゼリゼっぽくて良いのですが、さすがに角度的に無理でしょう。

ちなみに、この梅田新道交差点、国道マニアには有名な交差点です。
国道1号の終点にして、国道2号の始点です。さらに、奈良先端大前を走る国道163号の始点(すごく余談ですが、終点は私の実家付近)でもあります。

と、あいかわらず話が発散しますが....
平本先生、すてきな夜をありがとうございました。

2013年5月3日金曜日

エルサレムにて

ESPMI VIIは、5日間の日程を無事終えました。有機エレクトロニクスに関わる基礎的なディスカッションが目一杯詰まった会議で、もう頭の中がいっぱいです。
会議の話は研究室ですることにして、会期中日のエクスカージョンで訪れたエルサレム(Jerusalem、יְרוּשָׁלַיִם ⇐こちらはヘブライ語ですが、右から読みます。)の様子を少し紹介します。


ここは、英語の地図にはRichard Ve-Rhoda Goldman Promenadeと書かれた公園のようなところです。ガイドのお兄さんがいろいろ説明してくれているところですが、このパノラマ写真の右手の遠景にはえんえんと続く壁があります。その向こう側がいわゆるヨルダン川西岸地区(West Bank)と呼ばれるエリアです。また、左のほうにはエルサレム旧市街が見えるのですが、この写真ではほとんど隠れています。
それ以外にも、日本人には馴染みの薄いエリアですが、エルサレム自体がいろいろ歴史的にややこしいことになっています。そのためか、今回のエクスカージョンも3グループに分かれてガイドの後をついて行ったのですが、最後尾には常にガードマンがいました。

この後、ガイドの詳しい説明(もちろん英語なので、頭の中で歴史や聖書に出てくる人名、国名などを英語に変換しながら聞きます。こういうときは、世界史を英語で習うべきではなかったかと思いますね。なので、ここではときどき英語を入れておきます。)を聞きながら、旧市街を回ったのですが、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地ですから、それはもういろいろな見所があります。
ここは、かの「最後の晩餐」(The Last Supper ⇐Dinnerではありません。)に使われた場所、であると言われているところです。


なぜだか。祭壇っぽいところにお猫さんが寝ています。
クビを持ち上げて器用に寝ているので、思わず近づいて写真を撮ってしまいました。


と思ったら、こちらも撮られてしまいました。

最後の晩餐と言えばダビンチの絵のほうが有名ですが、以前、ちょうど修復中に見たことを思い出しました。どう考えてもあれは想像で書いているはずですので、この建物とはまったく似ていません。


ここが有名な嘆きの壁(Wailing Wall)です。この壁の向こうにはすぐにイスラム教の聖地があります。結局のところルーツを同じくする3宗教ですから、ぜひともいがみ合わないで欲しいと思います。

この他、イエスキリストが十字架を背負って歩いた道、ゴルゴタの丘(The Hill of Calvary)、聖墳墓教会(Church of the Holy Sepulchre)など、キリスト教徒なら一生に一度は行きたいと思うであろう場所が満載でした。
日本からあまり観光に行かないのはもったいないですね。
今回も、GWまっただ中だったにもかかわらず、一組も見ませんでした。アジア系で見かけた旅行者は中国系のカップルだけでしたね。

2013年4月29日月曜日

初イスラエル

以前から知り合いが何人かいて、共同研究も行っているのですが、実はイスラエルに来るのはこれが始めてです。
ご招待を受けたESPMI VIIの話はまた時間があるときに書くとして、どうしても写真を残したいものを見つけたので、アップロードします。



日本のスーパーに並んでいても違和感ないですね。

2013年2月10日日曜日

プロフェッショナル

今回のアメリカ行きでは往復とも本格的には寝られなかったので、映画三昧になってしまいました。何度も朦朧としていたので、何を見たかの記憶が少し曖昧ですが、憶えているだけで、Frankenweenie(これは今日本でも絶賛公開中ですね。Tim Burtonが20代半ばに初監督作品として作ったものの長編化だそうです。)天地明察(あおいちゃんのファンではありますが、この映画はそれ関係ないというか、適役ではないかも。映画より原作のほうがよかったです。)Paranormal Activity 4(Katie Featherstonがいい!でも、ほとんどそれだけ。日本人だからアメリカンホラーが合わないのかも。)Dodgeball: A True Underdog Story(いかにもアメリカンコメディーです。アメリカではヒットしたらしい。)綱引いちゃった!(こちらは日本的なコメディー。個人的には西田尚美さんがいい。失礼ながら、木村多江さんと並ぶ「不幸が似合う女優」だと思っています。ファブリーズCMも良かったですが。それにしても、笹野高史さん、あちこちで出ますね~。天地明察とともに、いいところで味をだしています。)、など。
おそらく、あと2つくらい見たと思いますが憶えていない(スタート直後に寝たか?)。

とまあ、日頃あまり映画を見ない私の1年分くらいを見たのですが、結局一番印象に残ったのは映画ではなく、空港までの電車に乗っている間も含めて読んだ小説「エデン」、近藤史恵さんの傑作「サクリファイス」の続編です。日本では珍しい、自転車ロードレースを舞台とする小説です。サクリファイスのほうは、大藪春彦賞を受賞したり、本屋大賞でも2位になったので、読んだ人も多いのでは?
1月の文庫化直後に買っておいたのですが、読む時間が無く、結局今回の出張のお供になりました。さらに続編も出ているのですが、いつものごとく文庫化待ちです。

以下、ネタバレが少しあります。
新刊として出てからは3年近く経っていますから、お許し下さい。

前作では、欧州ロードレースにも時折参加するというレベルの国内チームで活躍を始めたばかりであった主人公の白石誓が、三年後の設定とは言え、なんと優勝を争うチームでツール・ド・フランスを走っています。この白石選手、なんとも日本人っぽいというか、自虐的というか、まさにアシスト的な人なんですが、それにしても大出世じゃないですか!
とは言え、相変わらず、チームのエースをサポートする立場です。控えめなんです。でも、それが、このシリーズの小説を面白くしているところです。前作のタイトル「サクリファイス」も、この白石選手のキャラと自転車ロードレースという独特の文化がマッチしたストーリーが傑作である所以でした。

なにしろ、長丁場のツールですから、1レースだけで小説が成り立っています。その前半最後の山場が、白石の山岳賞獲得です。なんと、マイヨ・グランペールを着ることになるのです。(現実世界では、日本人はこれまでに敢闘賞しかいません。残念。)
こう書くと華々しい活躍をしているみたいですが、レース前にチームの来期解散が確定的になるは、それに伴う利己主義的な監督オーダーに悶々とするは、世界トップクラスの選手たちとの圧倒的な力の差を見せつけられるはで、あいかわらず自信に満ちあふれたトップ選手とは対極の心理状態が続きます。

それにしても、自転車ロードレース、特にステージレースの世界というのは、面白いですね。
エース選手の総合順位を上げるために、様々なチーム戦略を駆使する。その過程で、エース以外の選手もステージ優勝や、特定の賞が狙える。利害が一致する場合は、ライバルチームとも協力してレースを組み立てる。総合成績だけでなく、いろいろなところで目立つことでスポンサーにアピールする。
そんな中、決してエース級ではない白石が、初めてのツール・ド・フランスでトップ選手とからむ重要な役割を果たしていきます。新人ながら楽々とトップグループに入ってくる将来のスター選手に混じって、ツール・ド・フランスに出ることだけでも必死な中、日本のロードレース界の歴史と期待を背負って。
それでも、彼は「ここは楽園、ここにいられることが至福だ」と思っているのです。

研究者も同じかもしれません。
国際会議で、聴衆の注目の中、口頭講演やたまには招待講演の栄誉に預かっているとき、やはり至福の時だと思います。それまでに起こる様々なことも、ロードレースに似ているところがあります。

ただし、薬物ドーピングは勘弁して欲しいですね。

2012年10月5日金曜日

出来すぎた話

今日は、SPring-8関連の次世代有機エレクトロニクスと放射光利用研究会」で講演のため、東京は神楽坂方面に出かけました。
行きの新幹線車中で、いつものごとく最近出張用に買っておいた「重くない本」(大阪国?ご参照下さい)を読んでいると、あるシーンで神楽坂が出てきました。

以前から、プライベートで旅行するときや、仕事の出張でも初めての街に行くときには、その街が舞台になった小説を買って、それを読みながら移動することを楽しみにしています。街の風景が違って見えますよ。やったことが無い人にはぜひお勧めします。

でも、今回は、年中行事と言ってよい東京行きなので、そんなことはまったく考えておらず、適当に選んで買ったまましばらく読まずにおいてあった文庫本をたまたま持ってきただけでした。

その本とは、東野圭吾の「聖女の救済」です。
そう、テレビで放送されたガリレオの原作シリーズの一作です。

「これは運が良いぞ」とにんまりしながら読み進めると.....えっ?

なんと、小説の中でSPring-8が重要な役割を果たしているじゃないですか。
やっぱり、今日は運が良いかも?
ここのところの激務で朝からローだった気分がだいぶん良くなってきました。

さて、読み進んでいると、こんな一文が....
いつの間にかiPodに入れた福山雅治のアルバムが終わっていて...
刑事の内海薫が聞き込みのために電車で移動しているシーンです。

え???
このあたりを読んでいるときに、私のiPodから流れていたのも福山さんです。

なんだか、出来すぎの一日でした。

2012年8月17日金曜日

奈良の風景(夏の夜)

この夏の奈良の夜景を2つ紹介します。


まず、8/5〜14に開催されたなら燈花会の光景です。
この写真は、猿沢池から興福寺五重塔を望む風景。このイベントの写真でよく使われる場所です。
見えている灯りはほぼ全て蝋燭です。かなり広いエリアで合計2万本もの蝋燭が使われるそうです。
お盆だけは、CO2排出量削減は忘れることにしましょう。
今年初めて行きましたが、奈良公園付近はすごい人出で、こんなに混みあった奈良旧市街は初めて見ました。


こちらは、8/15に行われた大文字の送り火です。
あまり知られていませんが、京都だけでなく奈良にも大文字焼きがあるのです。
京都の有名な五山の送り火とは比べるまでもなく、まだ 50年強の歴史だそうですが、やはりお盆の送り火というのは感慨深いですね。
この写真は平城宮跡で撮ったもので、送り火のある高円山からはやや遠いですが朱雀門とのコンビネーションが、いかにも奈良って感じです。
この送り火は、奈良先端大近くの真弓あたりのならやま大通り(ハーベスのあるあたり)からも見えます。

ちなみに、どちらの写真も、いまや絶滅寸前の「ガラケー」であるシャープ940SHで撮影しています。
代々、シャープ製のいわゆる「カメラケータイ」を愛用してきたのですが、いまや「スマホ」に押されて、こういうマニアックな機種はなくなってきました。
iPhoneのカメラは誰がどんなシチュエーションで撮っても、ブログやツイッター用としてはすごく上等な写真が撮れますが、この手のカメラケータイを使いこなした時の性能にはいまひとつ及びません。もちろん、ハイエンドのコンデジやデジタル一眼を使えばはるかに綺麗な写真が撮れるわけで、ケイタイで撮ったとは思えない凝った写真をケイタイで撮ろうなんて要望こそニッチなのですが、こういうニッチな要望に応える製品を出すことこそシャープさんの真骨頂だと思っていました。
選択と集中という経済的流行り言葉に従ったあげく、最近はどうも調子が良くないようで残念です。

2012年8月2日木曜日

祝!第3位


先月、2週末にわたって開催された物質創成科学研究科ソフトボール大会にて、当研究室メンバーによる「Team G.D.」が見事3位になりました。結果的に負けこそしましたが、有機エレクトロニクス対決となった準決勝では、5点差からの1イニング10得点による逆転、爽快でした。

猛暑の中、おつかれさまでした!

それにしても、K君。実は体力あるじゃん?

2011年12月26日月曜日

南都焼討

「焼酎」じゃありません。「やきうち」です。

昨日、私用で春日大社に行くことがあって、高台からちらちらと近隣の東大寺興福寺を眺めながら、「確かに歴史は感じるけど、法隆寺と比べると建物が新しいからなぁ」と勝手に格下あつかいにしてしまいました。
もちろん、東大寺も興福寺も奈良時代にできた寺なのですが、どちらも現存する建物の大部分は鎌倉時代〜江戸時代に再建されたものです。ものによっては何度も燃えています。
解説などを見ると、特に激しく破壊されたのはタイトルにある南都焼き討ちのときだそうです。830年ほど前の出来事。

「南都焼き討ち?」
高校時代歴史嫌いだった私の頭では、霞の遙か彼方、そういえば聞いたことがある、という程度の記憶です。
家に帰ってから調べて見ると・・・なるほど、平清盛が平家に反抗する南都寺院を息子の平重衡に襲撃させたあれ、平家物語で知られる日本有数の内乱「治承・寿永の乱」の一部でした。

う〜ん。主犯は清盛さんじゃないですか。
我が郷里、津市生まれの数少ない歴史的超有名人じゃないですか。
(そういえば、 2012年のNHK大河ドラマは平清盛ですね。主演マツケンで。今年の主役、江姫も一時期津城で過ごしましたが、今度も特にロケはなさそうです。)

別に子孫でもなんでもないですが(というか、万一そうだったら、天皇家とも遠い遠い親戚になる可能性があるわけで。いや、そもそも清盛の家系は断絶したはず。)、今度参拝したときには「ゴメンナサイ」とお詫びしておこうと思います。

今日は、科学技術とも研究とも関係のない、とりとめのない話でした。

2011年9月10日土曜日

この夏の成果

8月のゼミ旅行でみんながロクロと格闘した成果が、ついに届きました。 なかなかの出来映えだと思いませんか? 中には売り物になりそうなものもあります。
もちろん、私が作った研究室の看板は、E201の入り口にて展示中です。 さて、次は研究成果を世に出さなくては!