2022年9月13日火曜日

2022年秋の学会発表

  2022年秋の学会シーズンにおける、当研究室関連の発表一覧です。

※随時アップデートします。

応用物理学会講演会

  • 梁 志遠、萩尾 蓮、CHO Yongyoon、PANDEY Manish、中村 雅一、辨天 宏明:全高分子ブレンド薄膜太陽電池の電荷輸送特性と曲線因子,第83回応用物理学会秋季学術講演会,東北大学&オンライン,2022.9.20~23(2022.9.20)20p-P02-4.
  • Manish Pandey、Heriyanto Syafutra、Jumpei Toyoda、Masakazu Nakamura:Charge Transport Anisotropy in Large-Area Oriented Floating Films of Semiconducting Polymers, 第83回応用物理学会秋季学術講演会,東北大学&オンライン,2022.9.20~23(2022.9.20)20p-B104-4.
  • 豊田 隼平、Manish Pandey、趙 ヨンユン、辨天 宏明、中村 雅一 :  UFTM法によるドナー‐アクセプター型共役高分子の配向膜作製,  第83回応用物理学会秋季学術講演会,東北大学&オンライン,2022.9.20~23,(2022.9.20)20p-C106-11.
  • 阿部 竜、Nikita Kumari、岡本 尚文、Manish Pandey、中村 雅一 : クロスジャンクション法による高配向性CNTリボンの熱伝導率測定, 第83回応用物理学会秋季学術講演会,東北大学&オンライン,2022.9.20~23,(2022.9.22)22p-C102-2.
  • Nikita Kumari、Ryo Abe、Naofumi Okamoto、Manish Pandey、Masakazu Nakamura : Direct Ink Writing of Aligned CNT/Polymer Composite Films for Efficient Thermal Management: Experimental Optimization and Modelling , 第83回応用物理学会秋季学術講演会,東北大学&オンライン,2022.9.20~23,(2022.9.22)22p-C102-3.
  • Tingchieh Chu、Huanwen Han、Yuko Kitamura、Naofumi Okamto、Masakazu Nakamura、Ichiro Yamashita :  Measurement of adsorption of CNT-bound peptides on carbonaceous electrode , 第83回応用物理学会秋季学術講演会,東北大学&オンライン,2022.9.20~23,(2022.9.22)22p-A105-10.
  • 山本 隼平、趙 ヨンユン、岡本 尚文、阿部 竜、Manish Pandey、辨天 宏明、中村 雅一: CNT紡糸プロセスの各過程における配向度の変化, 第83回応用物理学会秋季学術講演会,東北大学&オンライン,2022.9.20~23,(2022.9.22)22p-P13-8.
  • Min-Cherl Jung、Inhee Maeng、Seungjun Lee、E.Q. Han、Yurou Zhang、Seung Jae Oh、Masakazu Nakamura、Jung-Ho Yun、Lianzhou Wang、Young-Kyun Kwon : Unusual THz-wave absorptions in δ/α-mixed-phase FAPbI3 single crystals: Interfacial phonon vibration modes , 第83回応用物理学会秋季学術講演会,東北大学&オンライン,2022.9.20~23,(2022.9.23)23a-C105-8.

応物学会以外
  • 辨天 宏明, 萩尾 蓮, NA Yunju, LIANG Zhiyuan, 中村 雅一:"全高分子ブレンド型有機薄膜太陽電池における二分子再結合と曲線因子", 2022年光化学討論会,(京都市 京都大学 桂キャンパス), 2022年9月13 ~ 15日, (2022.9.15), 3D05.
  • 辨天 宏明, 萩尾 蓮, NA Yunju, LIANG Zhiyuan, 中村 雅一:"高い曲線因子を示す全高分子ブレンド太陽電池の電荷再結合特性と薄膜モルフォロジー", 第71回高分子討論会,(札幌市 北海道大学 札幌キャンパス), 2022年 9月5 ~ 7日, (2022.9.6), 2O03.

  • Manish Pandey, Yuya Sugita, Jumpei Toyoda, Yongyoon Cho, Hiroaki Benten, Masakazu Nakamura: Macroscopically Aligned P(NDI2OD-T2) Floating Films for n-Channel Organic Field Effect Transistor, 2022 International Conference on Solid Devices and Materials, Makuhari Messe, Chiba, Japan, 2022.9.26-29, (2022.9.28) D-5-03.
  • Aghnia Dinan Maulani Heriyanto, Yongyoon Cho, Naofumi Okamoto, Ryo Abe, Manish Pandey, Hiroaki Benten, Masakazu Nakamura: Mechanism of N-type doping of CNT yarn using tetrabutylammonium halide (TBAX, X= Cl, Br, and I) for efficient flexible thermoelectric generators, 2022 International Conference on Solid Devices and Materials, Makuhari Messe, Chiba, Japan, 2022.9.26-29, (2022.9.29) D-8-05.

2022年7月6日水曜日

解析と考察(55)

ここ数ヶ月、検査陽性者数がふらふらしながら長期的には漸減していたので、先月後半からの変化が増加傾向なのかゆらぎなのかが判別できませんでした。ここにきて、 東京都と大阪府の推移が明確な増加フェーズに入ったように見受けられます。今月後半には、1〜2月の前回ピークと同じレベルに達する勢いです。注意が必要ですね。



2022年5月17日火曜日

解析と考察(54)

大型連休によるイレギュラリティも収まってきたと思われますので、グラフを更新します。検査陽性者数は、連休中の一時的な減少と終わった直後の増加を無視すれば、漸減傾向が続いているようです。死亡者数は、さらに減少傾向が強くなっています。


なお、全国的には上記のような傾向が言えるのですが、今回は都道府県別の検査陽性者数グラフも見てみましょう。線が多いのですべてにラベルはふりませんが、北海道と沖縄県は明らかに3月から増加を続けているようです。また、目立つところでは山形県が大型連休中から急増しています。




2022年4月8日金曜日

解析と考察(53)

先週見られた傾向よりは増加が緩やかになっていますので、更新したグラフを掲載しておきます。

ところで、いつのまにか53投目になったこのCOVID-19解析と考察シリーズ、継続的に見に来ている人もいるようです。しかし、最近初めて見た人は「自分の研究と関係無いものを何故延々とブログ投稿しているのだろう?」と思った人もいるでしょう。このあたりで、そもそも何故こんなものを掲載しているのかを説明しておきます。

私(中村)が約2年前に感じた不満は、ニュースやウェブサイトで表示している陽性者等のグラフはリニアプロットばかりであるという点にありました。感染症が広まるという現象は微分方程式で書けて、人口に対する感染者の割合が少ないときは解は微分方程式の定数が不変であれば単純な指数関数になります。それならセミログプロットすることで直線になりますので、増加や減少が定常的なのかどうかが一目瞭然です。例えば下のグラフで、2月から3月にかけてグラフ上で直線的に陽性者数が減っていることから、この間ずっと同じ微分方程式に従っていた、すなわち一人の感染者から平均何人の新たな感染者が出るかという値がずっと一定であったということがわかります。また、グラフ上で直線的に増加している時期には、このままならいつ頃に社会的限界に達するかが直線を延ばすだけで簡単に予測できます。

この他に、セミロググラフには以下の利点があります。

  • データの大きさが何桁にもわたる場合にも、小さいところでの変動が見やすい。
  • 下記の全国と大阪府の比較のように、10倍以上大きさが異なる値が連動して変化している場合でも、両者が常に比例しているなら同じ形のグラフを上下に平行移動したものになるため、比例関係にあるのかどうかが分かりやすい。
というわけで、実験結果を考察するプロならこのように見る、ということを学生や同業者でない方々に分かってもらうために、ブログに連載を始めたのです。
いつも見てくれているのは同業者が多いようですが…(^^



2022年4月3日日曜日

解析と考察(52)

陽性者数について、3月21日に「まん延防止等重点措置」が多くの地域で解除された直後から、驚くほど綺麗に下り勾配が登り勾配に切り替わりました。今は多くの人が移動する時期なのでこれからまだ変動する可能性が高いと思われますが、現時点ではおよそ1ヶ月で倍程度の増加率でしょうか。このまま進むとGWに活動制限が必要になってくるかもしれません。

入院治療を要する者の数に対する死亡者数の率は、幸いさらに低下傾向が見られます。ブースター接種が効いてきたのかもしれません。



2022年3月19日土曜日

2022年春の学会発表

 2022年春の学会シーズンにおける、当研究室関連の発表一覧です。

※随時アップデートします。

応用物理学会講演会

  • 山本 隼平, Cho Yongyoon, 岡本 尚文, 阿部 竜, Pandey Manish, 辨天 宏明, 中村 雅一: “タンパク質を複合化CNT紡績糸における分散液濃度による配向性制御と熱電性能への影響”, 第69回応用物理学会春季学術講演会, ハイブリッド開催, 2022.3.22~26 (2022.3.23) 23a-P01-15 (Poster).
  • Tingchieh Chu、Huanwen Han、Naofumi Okamto、Masakazu Nakamura、Ichiro Yamashita: CNT-binding aptamer selection and carbon material adsorption capacity, 第69回応用物理学会春季学術講演会, ハイブリッド開催, 2022.3.22~26 (2022.3.23) 23p-E104-12.
  • 趙 ヨンユン, 岡本 尚文, 山本 隼平, 辨天 宏明, 中村 雅一: “タンパク質を複合化したCNTの熱電紡績糸の作製に向けた分散法の開発”, 第69回応用物理学会春季学術講演会, ハイブリッド開催, 2022.3.22~26 (2022.3.24) 24p-E307-2.
  • A. Dinan Maulani Heriyanto, R. Abe, N. Okamoto, Y. Cho, M. Pandey, H. Benten, M. Nakamura: “Role of halide compound in n-type doping of CNT yarn for efficient flexible thermoelectric generators”, 第69回応用物理学会春季学術講演会, ハイブリッド開催, Hybrid, 2022.3.22~26 (2022.3.24) 24p-E307-3.
  • N. Kumari, R. Abe, N. Okamoto, M. Pandey, M. Nakamura: “Enhancement of Thermal Conductivity of CNT/Polymer Composite Ribbons via Optimization of Casting Conditions and Post-treatment”, 第69回応用物理学会春季学術講演会, ハイブリッド開催, 2022.3.22~26 (2022.3.24) 24p-F407-1.
  • M. Pandey, J. Toyoda, Y. Sugita, M. Nakamura: “Large-area Oriented Films of Semiconducting Polymers by Unidirectional Floating Film Transfer method”, 第69回応用物理学会春季学術講演会, ハイブリッド開催, 2022.3.22~26 (2022.3.25) 25a-E205-5.
  • Y. Sugita, M. Pandey, J. Toyoda, H. Syafutra, Y. Cho, H. Benten, M. Nakamura: “Oriented Floating Film of n-type Polymeric Semiconductor by Unidirectional Floating Film Transfer”, 第69回応用物理学会春季学術講演会, ハイブリッド開催, 2022.3.22~26 (2022.3.26) 26a-P04-8 (Poster).
  • J. Toyoda, H. Syafutra, M. Pandey, H. Benten, M. Nakamura: “Charge Transport Anisotropy of Oriented Semiconducting Polymer Films Grown at Liquid/Air Interfaces”, 第69回応用物理学会春季学術講演会, ハイブリッド開催, 2022.3.22~26 (2022.3.26) 26a-P04-9 (Poster) .

応物学会以外
  • N. Kumari, R. Abe, N. Okamoto, M. Pandey, M. Nakamura: “Optimization of Fabrication and Post-Treatment Conditions of CNT/Polymer Composite Ribbons for Higher Thermal Conductivity”, The 62nd Fullerenes-Nanotubes-Graphene General Symposium, Online, 2022.03.02~04 (Abstract ID:24, presentation date: to be announced).

解析と考察(51)

最新のグラフから分かることを説明します。

陽性者数は2月初頭より一定割合で漸減しており、1.5ヶ月にわたってその減少係数は一定値を保っています。これは、実効再生産数が1よりわずかに小さい状態を極めて安定して保っていることを示します。陽性者数が44日で半分になるというこれまでにない遅いペースです。これから「まん延防止等重点措置」が解除されるとともに人の移動や新たな出会いが増える時期ですから、どこかの時点で増加に転じるかもしれません。

死亡者数は、前々回のピークまでの結果から導き出した入院治療を要する者の数からの換算式で換算したグラフと相似形になってきました。従って診断から死亡までの時間スケールはあまり変わっていないようです。死亡する確率は前回のピークのときに急に低下したのですが、今回もそれと同じ率を保っているようです。