2017年12月22日金曜日

NAIST東京フォーラム

11月27日に開催されたNAIST東京フォーラムについての記事が、本日付けの日本経済新聞全国版夕刊に掲載されました。

日経新聞(電子版)にも掲載されていますが、
http://ps.nikkei.co.jp/naist2017/
掲載期間が平成29年12月22日~平成30年1月21日と短いそうなので、ブログでのみお知らせします。是非読んでみて下さい。

2017年7月22日土曜日

2017年秋応物学会他発表

2017年 第78回応用物理学会秋季学術講演会での、当研究室関連の発表一覧です。

小柳津直樹, 森田麻美, 鄭敏喆, 小島広孝, 辨天宏明, 中村雅一:
"インピーダンス分光法による有機薄膜太陽電池のFF制限要因の解明 ", 第78回応用物理学会秋季学術講演会, 福岡国際会議場(福岡県福岡市), 2017.9.5~8 (2017.9.5) 5p-PA3-44 .

松本拓也, 信長賢輝, 松原亮介, 鄭敏喆, 小島広孝, 辨天宏明, 中村雅一:
"高速分子線蒸着における成長速度のペンタセン結晶構造への影響",
第78回応用物理学会秋季学術講演会, 福岡国際会議場(福岡県福岡市),
2017.9.5~8 (2017.9.5) 5p-PA2-26.

阿部 竜, 鄭敏喆, 小島広孝, 菊池 護, 渡辺 剛, 小金澤智之, 廣沢一郎, 吉本則之, 辨天 宏明, 中村雅一:
"温度可変 2 次元すれすれ入射 X 線回折を利用した巨大ゼーベック効果を発現する有機熱電材料の薄膜構造解析", 第78回応用物理学会秋季学術講演会, 福岡国際会議場(福岡県福岡市), 2017.9.5~8 (2017.9.6) 6a-A504-3.

辨天宏明, 尾坂 美樹, 大北 英生:
"電流計測AFMで明らかにする共役高分子ブレンド薄膜のDonor/Acceptor混合領域における電荷輸送特性", 第78回応用物理学会秋季学術講演会, 福岡国際会議場(福岡県福岡市),
2017.9.5~8 (2017.9.7) 7p-A504-10.


なお、今シーズン、応物学会以外に以下の講演が予定されています。

【依頼講演】小島広孝, 阿部竜, 中村雅一:
“有機材料における特異な熱電現象と計算化学的解析”,  第66回高分子討論会, 愛媛大学(愛媛県松山市), 2017.9.20~22 (2017.9.XX) ????.

R. Abe, H. Kojima, M. Kikuchi, T. Watanebe, T. Koganezawa, N. Yoshimoto, I. Hirosawa, and M. Nakamura:
"Crystal Structure Analyses of Organic Semiconductor Thin Films with Variable-Temperature Two-Dimensional Grazing Incidence X-ray Diffraction", 2017 International Conference on Solid State Devices and Materials (SSDM2017), Tsukuba, Japan, 2017.9.20~22 (2017.9.???) ????.

【招待講演】H. Benten:
“Nanoscale Mapping of Charge Transport Properties of Conjugated Polymer Films by Conducting Atomic Force Microscopy”, Nano and Giga Challenges in Electronics, Photonics and Renewable Energy (NGC2017), Tomsk, Russia, 2017.9.18~22 (2017.9.21).

2017年5月1日月曜日

率川をたどる

GW特別編として、たまには研究室とまったく関係ない話をひとつ。

世の中にはいろんなマニアがいますが、地理マニアのカルト的一ジャンルとして、暗渠マニアなる人たちがいるそうです。例えば、古くからある小川や水路が、町の再開発によって蓋をされ隠されてしまった痕跡をたどるのです。

その暗渠マニアには比較的知られた存在として、奈良旧市街の「率川(いざかわ、あるいは、いさがわ、またの名を菩提川)」があります。
いまや存在感の無い水路ですが、万葉集に
 はねかづらいまする妹をうらわかみ
      いざ率川のおとの清けさ
という歌が載るほどに往時は名の知れた川だったようです。

今日は、これを探索してみました。


この地図の東端が飛火野から流れてきた水が流れ込む荒池ですが、これが率川の水源の一つのようです。荒池の南のほとりには、以前このブログでも紹介した「アインシュタインのピアノ」で(一部スジには)有名な奈良ホテルがあります。

率川が初めて地上に顔を出すのは、その少し西の猿沢池沿いです。しかし、猿沢池の七不思議のうちの2つに「出ず、入らず」(つまり流れ込む川も流れ出る川もない)というのがあることからもわかるように、率川は猿沢池とは交わらずに、畔を併走して、いずこかに消えてゆきます。

さて、ここからスタートしてみましょう。

 猿沢池の西に、歩行者しか通れない小道が西に延びています。そこを入ってすぐ左手を見ると、写真のように率川が暗渠に消える場所が現れます。
このまま小道を西に下っていきます。
 最初の辻に、いきなり石造りの欄干が現れます。絵屋橋という名が読めます。
ということは、今下ってきた小道(この写真の右手から来ました)は、まさに率川の蓋の上だったのです。
さて、そのまま小道ならぬ率川の蓋の上を進みます。
すぐに小洒落たカウンターバーが見えてきます。外国人観光客がくつろいでいます。
そこをもう少し進むと、見慣れたアーケードに出ます。
近鉄奈良駅から「ならまち」へ向かう観光客が必ず通る「もちいどのセンター街」です。
余計なお世話ですが、名付けるにあたり「センター街」はやめてほしかったです。
この写真は、もちいどのセンター街から、さきほど通ってきた「率川の蓋の上の小道」(長いので、やはり小道と呼ぶことにします)をみたところです。
もちいどのセンター街と交差した反対側はこれです。
見覚えがある人も多いのでは?
この角にあるのが「ふくろうカフェならまち」です。ふくろう達とふれあえます。
今日はふれあうつもりがないので素通りします。
この小道の途中には、あちらこちらに暗渠への出入り口であるマンホールがあります。餅飯殿(これが正しい地名です。つまり、「もちいどのセンター街」の「の」は助詞ではないのです。)近辺では、このように彩色されて美しくなっています。
でも、「汚水」は失礼だろうと思うのですが、それが暗渠になった理由の一つなのでしょう。
しばらくは小綺麗に整備されていますが、やがてこのように素っ気ない裏路地に変わります。
さて、ここまで読み進んだ人は、すでに暗渠マニア初級を終えつつありますので、お気づきでしょう。
水運に使われた水路が暗渠になった場合を除き、町中の川が暗渠になり、道になったところでは、両側にほとんど出入り口がありません。
第2の橋跡が見えてきました。この川の名がついた率川橋です。
しっかり、四隅に石の欄干が残されています。これが京都なら「四隅にいけず石か!?」と思うところですが、奈良では「いけず石」はあまり見ません。そもそも、古い道は自動車の進入自体が困難です。
(注:奈良で「古い」というのは平安時代以前のことです。牛が通れば上等です。)
小道は、南北に走る大通りである「やすらぎの道」に突き当たります。
このような近代的大通りがあると暗渠の形跡を探すのが難しくなりますが、道の向かいにこれがみつかりました。お寺ですが、「いさがわ幼稚園」という看板が出ています。
暗渠マニア初級を終えた人には、この左手の路地がそれであることはすぐに判りますが、ここで少し寄り道をします。
さきほどのいさがわ幼稚園から100mほど北に、率川神社(いさがわじんじゃ)があります。ここは、三輪山の麓にある大神神社(こちらは日本最古)の摂社で、奈良市内では最古(創建593年)の神社だそうです。

いさがわ幼稚園脇から入り、小道を抜けてゆきます。
写真は幼稚園側を振り返ったところですが、この看板になるほどと思った人は、もう中級クラスです。
しばらくすると、この長幸橋跡に出くわします。この欄干裏には竣工日が書いてあって、明治四十一年だそうです。
率川が暗渠化したのは昭和から平成初頭にかけてのことだそうで、せっかくの石造りの橋も100年も使われず、無念だったでしょう。
昭和初期に奈良に住んでいた志賀直哉は、これらの石橋を率川を見ながら渡ったんでしょうね。

さらに細い道を抜けてゆくと、このような場所に出ます。
いかにもですね。この細長い公園の下が率川です。
公園が終わった先には、つい最近まで蓋されていなかったであろう風景が続きます。
ここは上を歩けません。
それを迂回すると、先はこのように自動車整備工場の敷地になっています。
反対側は、JR奈良駅前の大通りになります。
ここから、数百メートル西、JRの線路の反対側にて率川が再び地上に顔を出し、菩提川と名を変えて、最後は佐保川に合流します。
ただし、JR奈良駅周辺は平城遷都1300年祭の前に大規模再開発されたので、率川をたどるのは上級コースになってしまいます。

今日はここまでにします。
北に100mほどでJR奈良駅です。
平成の再開発で近代的な駅になりましたが、先代の駅舎(1934年生まれ)も横に移動させて観光案内所として使われています。





余談ですが、地理部門における別のカルトに「境界マニア」なるものもあって、県境、市町村境などのあり得ない状態や、それらを跨いでしまっている建物などを嬉々として訪れるのです。
奈良市内には境界マニアにも有名な場所がありますので、また紹介します。(お盆休みかな?)

2017年3月30日木曜日

2017修了式

3月24日はNAISTの修了式、当研究室からも博士1名、修士5名が新たに巣立っていきました。
修了した皆さん、おめでとうございます。

今年は、博士課程では伊藤君が答辞の栄誉に預かり、修士課程では小泉君が最優秀学生に選ばれました。この二人は、いずれもCNT系フレキシブル熱電材料/デバイスの研究を引っ張ってきた学生です。
この成果を引き継ぐ後輩たちも大変ですが、前進を続けましょう!

小泉君表彰式(その1)

小泉君表彰式(その2)

伊藤君答辞(その1)

伊藤君答辞(その2)



2017年3月16日木曜日

応用物理学会の規模

現在、応用物理学会に参加中です。
会場で、研究室の学生から「応用物理学会って規模は大きいんですか?」という質問を受けたのですが、他の学会と比べたことが無かったので答えられませんでした。
そこで、ちょっと調べてみました。

以下は、「日本学術会議協力学術研究団体」のうち、理工農系で会員数が多い学会です。

土木学会       約42,000名
日本機械学会     約35,000名
日本建築学会     約34,000名
電子情報通信学会   約30,000名 *
日本化学会      約30,000名 *
電気学会       約22,000名
応用物理学会     約21,000名 *
情報処理学会     約19,000名
日本物理学会     約17,000名 *
空気調和・衛生工学会 約16,000名
日本分子生物学会   約13,000名
高分子学会      約12,000名 *
日本農芸化学会    約11,000名
日本生化学会     約10,000名
(会員数は、各学会のウェブサイトから拾いましたが、学会によって定義のブレがあると思います。)

土木学会が最大だったのですね。知りませんでした。
応用物理学会は、会員数で言うと7番目でした。

なお、「*」が付いた学会は、当研究室に関わりのある学会です。

2017年3月9日木曜日

2017年度の学会・国際会議など

当研究室に関係の深い学会・国際会議等をリストアップします。
※時々情報が更新されますので、ご注意下さい。
院生の皆さんも、どこで発表するかの目標を定めましょう!

第34回国際フォトポリマーコンファレンス (ICPST-34)
2017/6/26-29 幕張メッセ国際会議場 (千葉市)
アブストラクト締切:2/14
早期レジストレーション締切:5/31

36th Annual International  Conference on Thermoelectrics (ICT 2017)
2017/7/30-8/3 Pasadena, CA, USA
アブストラクト締切:3/6
早期レジストレーション締切:5/22

9th International Conference on Molecular Electronics and Bioelectronics (M&BE9)
2017/6/26-28 Kanazawa, Japan
アブストラクト締切:3/20
プロシーディング締切:6/30
早期レジストレーション締切:4/30

15th International Conference on Advanced Materials (IUMRS-ICAM 2017) 
2017/8/27-9/1 Kyoto, Japan
アブストラクト締切:2/28 -> 3/28  延長
早期レジストレーション締切:6/20

10th International Symposium on Flexible Organic Electronics (ISFOE17)  追加
2017/7/3-6 Thessaloniki, Greece
アブストラクト締切:3/24
早期レジストレーション締切:5/15

2017 International Conference on Solid State Devices and Materials (SSDM 2017)
2017/9/19-22 仙台国際センター(仙台市)
アブストラクト締切:5/8
レートニュース締切:7/21
プロシーディングス締切:?/? (JJAP)

2017 MRS Fall Meeting
2017/11/27-12/2 Boston, USA
アブストラクト締切:6/?
早期レジストレーション締切:?

応用物理学会秋期学術講演会
2017/9/5-8 福岡国際会議場 (福岡県福岡市)
アブストラクト締切:6/?
早期レジストレーション締切:8/?

薄膜材料デバイス研究会 第14回研究集会
2017/10/20-21 京都
アブストラクト締切:8/?
早期レジストレーション締切:10/?

応用物理学会春期学術講演会
2018/3/17-20 早稲田大学 西早稲田キャンパス(東京都新宿区)
アブストラクト締切:2018/1/?
早期レジストレーション締切:2018/2/?

<<<ここから、開催日が2018年度>>>



その他
電子情報通信学会 有機エレクトロニクス(OME)研究会
講演会・国際会議等案内(応物学会)

2017年3月3日金曜日

2017年春応物学会他発表

2017年 第64回応用物理学会春季学術講演会での、当研究室関連の発表一覧です。

関本 祐紀, 伊藤 光洋, 小泉 拓也, 岡本 尚文, 鄭 敏喆, 小島 広孝, 辨天 宏明, 中村 雅一:
"3ω法を用いたカーボンナノチューブ紡績糸の熱伝導率測定", 第64回応用物理学会春季学術講演会(パシフィコ横浜), p15-016, (2017.3.14)14p-P4-16

松本 拓也, 信長 賢輝, 松原 亮介, 鄭 敏喆, 小島広孝, 辨天 宏明, 中村 雅一:
"高速分子線セル加熱機構の改良によるプロセス時間の短縮", 第64回応用物理学会春季学術講演会(パシフィコ横浜), p.11-180, (2017.3.15) 15a-P8-1.

中本裕太, 志水祐貴, 鄭敏喆, 小島広孝, 辨天宏明, 中村雅一:
"THz波イメージングセンサのための高性能有機電界効果トランジスタの作製", 第64回応用物理学会春季学術講演会(パシフィコ横浜), p.11-493, (2017.3.17) 17a-P4-8 .


なお、今シーズン、応物学会以外に以下の講演が予定されています。

【招待講演】中村 雅一, 小島 広孝, 稲垣 剛, 杉本 学:
"高純度π共役分子性固体における巨大ゼーベック効果", "領域7シンポジウム:分子性固体を用いた熱電変換の最前線", 日本物理学会第72回年次大会(大阪大学 豊中キャンパス), (2017.3.19) 19pD51-4.


2016年12月27日火曜日

追悼 濱川圭弘先生

中村の恩師の一人である濱川圭弘先生が12月19日に逝去されました。
ここに謹んで哀悼の意を表します。

濱川先生は、シリコンやゲルマニウム半導体の黎明期からアモルファスシリコンの実用化まで、まさに基礎から応用まで幅広く研究された研究者です。
私は先生の阪大時代の最後のほうの学生だったので、当時すでに雲の上の人でした。日常的に接する機会は少なかったのですが、それでも研究室のゼミや発表会でお目にかかると常に鋭い意見や指摘を頂きました。いつかは濱川先生と対等に議論できるようになりたいと思ったものですが、ついに追いつくことはできなかったのが残念です。

今ごろは、天国でバーディーン先生と議論でもされているのではないでしょうか。