2008年7月10日木曜日

ICSM2008(その1)


は、院生のF君および現在産総研にいるO君とともに、ICSM2008に参戦のためブラジル北東部のPorto de Galinhasという町のリゾートホテルにいます。
ここまでたどり着くのに、千葉の自宅から40時間ぶっ続けで移動でした。地球の反対側ですからね。おまけに、悪天候でアメリカから移動の飛行機が予定地と違うところに降りるというハプニングがあって、ブラジル国内便を改めて買い直す羽目になりました。
金返せ!

会場は、けっこう高級目のリゾートホテルで、中庭にはこんなプールがあり、向かいに見えるレストランの向こうはビーチです。
いつもの国際会議だと、合間を見て市内観光したりするのですが、ここはあまりに隔絶されたところなので、あまり出歩く気になりません。クルマが必要。
そのかわり、ホテル内にSPAもあって、各種ジャクジーとかサウナとか、なんか洞窟風呂みたいな塩水プールとかもあり、他にもパターゴルフとかジムとか遊ぶ施設がいくつかあります。
連日食事をしているレストランは、ビュッフェスタイルでいろんなものが出ているのですが、地元の人に聞くと結構典型的なブラジル料理だそうです。甘い食べ物はめっぽう甘いのですが、それ以外のものは香辛料も甘みも酸味もきつく無くって、基本絶妙な塩味です。意外にの好みにマッチしていて、気に入りました。これで、食事に不満が出ない国が、イタリア、中国(腹の調子わるくなることあるけど)、ブラジルと3カ国になりました。

地球の裏側で英語のオーラル講演という、前代未聞の対外発表デビューとなったF君は、水曜午前に無事無事発表を終えました。どうやら、前の晩からほとんど寝ていなかったみたいです。
なにより、質疑応答時間が足りない程度には反響があってよかったです。少なくとも興味を持った人には内容がほぼ伝わっていたと思います。
さすがに、早口の質問にはフリーズしていましたが....デビュー戦でここまでやれば立派でしょう。
ブラジルの研究者から共同研究についても相談がありました。

これは、初日のウェルカムパーティーのときに写真屋さんが取ったものをならべて売っているところです。左下にO君がばっちり映っています。その上は、ハイライト講演を行った有名なマックスプランクのKlaukさん(昨年のAlpine Workshopでもお会いしました)、さらにその上の左端の人がかのノーベル賞受賞者Heeger先生です。
また、すごい列に並びましたね。偉い人と間違えられたのか?
なお、O君はKlaukさんに聞きたいことがあったようで、が捕まえて紹介したら、自分で根掘り葉掘り実験のことについて聞いていました。
実験うまくいくと良いですね。

2008年6月16日月曜日

たまには漱石先生を思い出して

は、これまでの生涯で何度か夏目漱石にはまった時期があります。
あまりはまりすぎると、神経性胃炎が伝染るので、毎回適当に抜け出すことにしています。

なんで、突然ここに漱石かというと、これまでに先生の文章で文学的に感動した文章は数多くありましたが、「まいったな」と思った文章があったのをふと思い出したので、紹介します。

「事実上諸君は理想をもっておらん。家に在っては父母を軽蔑し、学校に在っては教師を軽蔑し、社会に出でては紳士を軽蔑している。これらを軽蔑し得るのは見識である。しかしこれらを軽蔑し得るためには自己により大なる理想がなくてはならん。自己に何らの理想なくして他を軽蔑するのは堕落である。現代の青年は滔々として日に堕落しつつある」 

「野分」の中で道也先生が書生を相手にぶった演説です。 

なにしろ、100年近く昔の文章なので、ここで叱られている「現代の青年」の皆様は、今の青年の曾爺さんあたりなのですが...
明治も平成も関係なく、どきっとするくだりでしょう?

それだけ、人間社会に普遍的な説教であり、心に留めておくべきことなんだろうと思います。

MN

2008年6月8日日曜日

The World's Most Respected Companies

ForbesがThe World's Most Reputable Companiesという記事を発表していました。

これは元々Reputation Instituteというところが発表しているランクで、products and services, innovation, workplace, citizenship, governance, leadership, performanceの7項目を点数化するようです。それぞれの国内における評価に基づいているようですので、Reputation Instituteでの国間の点数調整がくせ者ですが、ランクインしている会社は「外からの評判が良い会社」であることは間違いないでしょう。

発表されている200位までのリストに日本の会社も16社入っていましたので、抜き出してみます。

1 Toyota Motor Corp.
16 Sharp Corp.
28 Matsushita Electric Industrial Co. Ltd.
34 Bridgestone Corp.
35 Canon Inc.
37 AEON Co. Ltd.
38 Sony Corp.
39 Honda Motor Co. Ltd.
62 FUJIFILM Holdings Corp.
75 Seven & I Holdings Co. Ltd.
109 Hitachi Ltd.
135 Denso
139 Suzuki Motor Corporation
146 NEC Corp.
148 KDDI Corp.
194 FUJITSU LIMITED

なんと、今年はトヨタが世界ランクトップです!
M2のT君、良かったですね。

MN

2008年6月6日金曜日

2008年の国際会議

今年開催される有機エレクトロニクス関連の国際会議をリストアップします。
時々情報が更新されますので、ご注意下さい。
PD、ドクター学生だけでなく、マスターの人も是非発表を申し込んで参加しましょう!
もちろん発表する人には旅費の補助が出ます。

MRS International Materials Research Conference
2008/6/6-12 Chongqing, China
アブストラクト締切:1/15 <<終了>>

Organic Microelectronics & Optoelectronics IV
2008/7/7-10 San Francisco, CA
アブストラクト締切:3/3 <<終了>>

The Fifteenth International Workshop on Active-Matrix Flatpanel Displays and
Devices (AM-FPD)

2008/7/2-4 Tokyo
※Student Paper Awardあります!
アブストラクト締切:3/14 <<終了>>
レートニュース締切:5/16 <<終了>>

2008 edition of the International Conference on the Science and Technology of Synthetic Metals (ICSM2008)
2008/7/6-11 Pernambuco, Brazil
アブストラクト締切:3/25 <<終了>>
レジストレーション締切:3/30 <<終了>>

The 5th International Symposium on Organic Molecular Electronics (ISOME2008)
2008/5/22-23 Himeji
※プロシーディングス -> IEICE Transactions on Electronics
アブストラクト締切:3/31 <<終了>>

The 8th International Symposium on Functional Pi-Electron Systems (FPi8)
2008/7/21-25 Graz, Austria
アブストラクト締切:4/30 <<終了>>
レジストレーション締切:4/30 <<終了>>

2008 International Conference on Solid State Devices and Materials (SSDM 2008)
2008/9/23-26 つくば, Japan
アブストラクト締切:5/8 <<終了>>
レートニュース締切:7/28

2008 E-MRS Fall Meeting
2008/9/15-19 Warsaw, Poland
アブストラクト締切:5/12 <<終了>>
レジストレーション締切:7/31

The Gordon Research Conference on "Electronic Processes in Organic Materials"
2008/7/20-25 South Hadley, MA (USA)
アブストラクト締切:6/29 (早く締め切られる可能性あり)
※これは知る人ぞ知るちょっと特殊な会議です。

2008 MRS Fall Meeting
2008/12/1-5 Boston, USA
アブストラクト締切:6/24

The 5th International Symposium on Surface Science and Nanotechnology (ISSS-5)
2008/11/9-13 Tokyo
※プロシーディングス -> e-JSSNT
アブストラクト締切:6/30
レジストレーション締切:10/9

5th International Conference of Molecular Electronics and Bio-electronics (M&BE-5)
2009/3/16-18 フェニックス・シーガイア・リゾート(宮崎)

2008年5月27日火曜日

国語力は理系を救うか!?

何週間かぶりに土日まるまる休みになったので、なんか軽い読み物でも読もうと「チーム・バチスタの栄光」という本を読みました。

この本、海堂尊さんという本業お医者さんの小説家としてのデビュー作で、阿部寛主演で映画にもなったので知っている人は多いでしょう。ご本人が積極的に本名や経歴を公表されてはいませんので、あくまで未確認情報ですが、千葉大医出身の方のようです。ちょっと親近感がわきますね。

『このミステリーがすごい!』大賞を受賞しているので、出来具合は保証付きだったのですが、期待は裏切られませんでした。もし、まだ読んでいない人がいたらお勧めです!
なにしろ、この2年間で至るところに書評が出たベストセラーですから、ごとき理系脳がここで小説そのもののありきたりの感想は書きません。いや、書けません。(^^;
ただ、ちょっと派生的な感想を持ったので、まあ戯言ですがここで書いておこうかと思います。

何を隠そう、は「いわゆる理系の人が書いた小説マニア」なんです。この前のSPring-8からの帰途では東野圭吾さん(氏は大阪府大の電気工学出身です)の本を読んで過ごしましたし。
何故こうなったかは....小説ではありませんが、幼少時に受けた手塚治虫の影響でしょうかねぇ。たぶん、日本に10万人くらいはそういう人いるはずです。(根拠無し)
これまでにも、医学部を含めた理系学部を卒業した作家や現役大学理系教員などの方々が書いた小説を沢山読みましたが、実のところ結構ハズレを引いています。中には、1/3くらいで、あまりに苦痛でもう読むのを断念したものまであったりして。

ところが、このチーム・バチスタの栄光は大当たりでした。これを読んですごいと思った点は、多くのミステリー小説にありがちなアイデア命でつっぱしるのではなく、登場人物の性格描写がなかなかに鋭いところです。マンガチックに少々デフォルメがきついのですが、それぞれの性格から「こいつが犯人だとすると犯行に至った動機はなにか?」というのを想像する楽しみがあって、そこそこの長編ながら飽きません。ジェフリー・アーチャーに匹敵するか?と思います。唯一第一人称で書かれた主人公の心理描写もスパイスになっています。
もっとも、一部の純文学みたいに、「全編かけて主人公の性格描写しただけやんけ!」っていうのは嫌いなんですけど。

ここで独断に走りますが、この小説の出来具合って医学部の人が理工系の人より「国語」が得意なことと関係あるんでしょうかね。
あくまで一般論ですが、医学部の人って、入試でもれなく高得点をとらないといけないからか、理工系よりも国語の得意な人が多いんですよね。国語が苦手な人の特徴って、おそらく小説について論じることが嫌い、中でも「ここで主人公はどのような心情であったか?」なんて問われると「けっ!」と思う人が多いんじゃないかと。かくいうも、高校時代に、小説について感想文を書かせてそれを採点することがいかにつまらない思想強制であるかという点において国語教師に戦いを挑み、と書くとすごいですが、結局のところ夏休みの読書感想文提出を拒んで何日か舌戦を繰り広げた挙げ句、その年の現代国語の成績に10段階の3を付けられたことがあります。
あれ?でも、そのとき共に戦った同志はその後東大理IIIに行ったっけ?
まあ、学問に対する好き嫌いと、必要に迫られたらテストはこなすってのは別物ということで。

話を戻すと、というか、さらに転ばすと、は工学部でも国語の入試点数で足きりしてみたらどうかと思うのです。それも、古文漢文ではなく現代国語の点数で。
評論文では、物事について論理的に説明したり、そのような文章を論理的に理解する能力が問われます。これはもちろん、理工系に必須の能力ですから重視すべきです。一方、小説では、つまるところ、人の心の機敏を読みとる能力が問われるのではないかと思います。一般的に理工系の人はここが弱点であることが多くって(統計的にね)、本音の人付き合いでは問題なくても、この弱点のために社会で文系の連中相手に微妙な駆け引きで不利を被っていることが多いのではないかと。国語の能力で足きりしたら、平均値として理工系の社会的地位が上がるのでは?と思ってみたりしたんです。
って、こんなふうな単純化還元主義が、そもそも人間を論ずるに間違った考えなのかもしれませんけどね。

MN

2008年5月21日水曜日

さすが'Super Photon'


5/17-20にかけて、兵庫県にあるSPring-8まで、松原君と中村とで面内X線回折の実験に行ってきました。
さすが、世界最高レベルの光源と設備だけあって、期待した以上のデータが取れて大満足です。BL46XUの光源とHUBERの巨大なゴニオメータや検出系の能力はすばらしかったです。後は、せっかくのデータの価値を最大限に引き出す解析と考察ですね。->松原君

それにしても、SPring-8はでかかった!

人手と経験不足なのを助けていただいた岩手大の吉本先生と熊谷君、それから連日深夜まで面倒を見ていただいたJASRIの廣沢さん、どうもありがとうございました。

2008年3月14日金曜日

新入社員になる人たちへ

gooランキングより
「新入社員に最低限満たして欲しい条件ランキング」

挨拶ができる
やる気がある
素直である
遅刻・欠勤をしない
報告をきちんとする
協調性がある
謙虚さがある
社会人としての身だしなみができる
わからないことはすぐに聞く
同じミスを繰り返さない
場の空気を読める
敬語が正しく使える
コミュニケーション能力がある
忍耐力がある
向上心がある
ビジネスマナーが身についている
メモを取る
行動力がある
いつも笑顔
かわいげがある

・・・・・・・なーんだ。研究室の学生にが望むこととほとんど一致してます。(いや、もちろん、研究は水準以上にやるとして、です。)
みなさん、20個中、いくつ自信がありますか?

MN

追記:
当たり前すぎるからか、大事なことが抜けています。
約束したことは必ず守る
これすら出来ない人が最近増えています。社会人以前に人間として問題ですね。

2008年2月21日木曜日

SITは息を吹き返すか?


西和彦さんってご存じですか?
知る人ぞ知る、かつてソフトバンク(すっかり違う会社になりましたが)とPC関連事業で競ったこともあるアスキー(これも別の意味で違う会社になりました)の創業者です。
しばらくニュースになっていないと思っていたら、突如として意外なニュースを目にしました。

元ヤマハ専務の持田康典さんと組んで高級オーディオ機器の開発・販売会社を始めるとな!?

の興味を引いたのは、実は、この持田康典さんのほうです。
というのも、この方、まさに知る人ぞ知る、ヤマハの「ミスターSITオーディオアンプ」(写真は、かつてヤマハから発売された製品)だった人です。ヤマハ退職後も、西澤潤一先生を名誉顧問とするSRCCという会社でオーディオ用のSITにこだわっておられたようなのですが....

ということは、SITアンプをやる!?

さっそく、その新しい会社であるデジタルドメインのホームページを覗いてみると、やっぱりありました!
「全段SIT DCメインアンプ」

マニアの間では、写真のヤマハの名機が中古でも高く取引されているくらいですから、そこそこ売れるんでしょう。

うちの有機SITもヘッドフォンくらいなら十分鳴らせるから、売り込みに行こうかな?

MN