2013年1月31日木曜日

UC Davis 訪問

現在、D1を中心とした物質創成科学研究科の学生の皆さん15名が、UC Davisにて英語研修を続けています。今回、その成果を披露するミニシンポジウムに参加するため、片岡先生、冬木先生、安藤先生、McDowell先生とともに、UC Davisに来ています。

当然、海外出張の醍醐味は各地で食べる食事です。この写真は、現地に着いた日曜日の夜の様子。まだ元気です。
この後、月曜日にはUC DavisのMaterials Scienceの人たちとの懇親会、火曜日には学生たちの英語研修を受け持って頂いている関係者の方々との懇親会でした。これも大事な仕事です。














メインイベントである、ミニシンポジウムでは、UC Davisの先生方や学生もおられる中、研修中の皆さんが自分の研究を紹介していきます。
ちょっとたどたどしい人から、かなり手慣れた様子の人まで、様々でしたが、皆さん明らかに参加前より英語でのプレゼン能力が進歩していますね。

彼らの多くは、もう少しすると、様々な大学の研究室でのラボステイに向かいます。ここまでコミュニケーションができれば、心配ないでしょう。

私のほうは、交流協定に関わる先生方への全員での公式訪問の他、私自身の研究分野に近い人たちには個別にアポイントをとり、互いの研究紹介とディスカッションを行ってきました。
実のところ、これまでUC Davisとはまったく縁が無かったのですが、何人か共同研究ができそうな方を見つけて、そこそこ濃いディスカッションもできて満足しています。

2012年12月7日金曜日

本が出ました!

この春からグリーンフォトニクスプロジェクトで準備を進めていた「ひかりエネルギー革命 ~グリーンフォトニクス~」がついに出版されました!

物質創成科学研究科の総力を挙げてつくった本です。
単なるPR本にはしないよう、学部上級生~大学院生のための教養本になるよう努力したつもりです。

ぜひご一読を。

アマゾンでも購入できます。
私の手元にも、在庫が積み上がる予定ですが....

2012年12月5日水曜日

MOST INNOVATIVE ORGANIZATIONS

Thomson Reuters が、2012年の THE WORLD’S TOP 100 MOST INNOVATIVE ORGANIZATIONS を発表していました。
例によって、日本の企業(組織)を拾い出してみます。(アルファベット順)


Brother Industries
Canon
Denso Corporation
FANUC
FUJIFILM
Fujitsu
Hitachi
Honda Motor Company
Jatco
Mitsubishi Electric
Mitsubishi Heavy Industries
NEC
Nippon Steel & Sumitomo Metal
Nitto Denko
NTT
Olympus
Panasonic
Ricoh
Seiko Epson
Sharp
Shin-Etsu Chemical
Sony
TDK
Toshiba
Toyota Motor Corporation

25社もありますね。まだまだ、日本の製造業も健在です。
ひとつ残念なのは、他国ではランクインしている公的研究所が日本からは入っていないことです。
民間企業の研究開発投資が冷え込む中、事業化に近いところまで主導する研究所が出てきてもよいのではないでしょうか?

2012年11月28日水曜日

Foxconn

シャープに出資するや否やという話題で鴻海精密工業の名前を目にする機会も増えましたが、ここを筆頭とするフォックスコン・テクノロジー・グループ(鴻海科技集團)は、世界最大のEMSグループとして有名です。
アップルの製品も多くがこのグループの工場で作られています。
その工場の多くは台湾ではなく中華人民共和国本土にあるのですが、中でも深セン市にある富士康科技集団の工場は、その大きさが時折話題にあがります。
どれくらい広いのか、Googleで見てみましょう。

まず、大きさの実感のために、私がかつて働いていたことがある東レ滋賀事業場を見てみます。















赤枠で囲ったのが、事業場のおよその範囲(寮・社宅エリアを除く)ですが、どれくらいの広さか判りますでしょうか?
赤枠の右のほうにある黄土色の部分は、サッカーができるくらいのグラウンドです。大規模な工場は他の事業所や外国にあるので、ここにはあまり巨大な建物はないですが、それでも様々な機能を持った本部的な事業所ですから、かなり広いと思います。右上にあるJRの駅から、赤枠の左下のほうにある研究所エリアまで、歩くとだいたい20分くらいだったと思います。

ここでも十分だだっ広いと思っていたのですが....
















これがほぼ同じスケールにした「富士康科技集団鴻富錦保税工廠」の航空写真です。
上下にはみ出てますがな。
間違いなく、場内移動は徒歩不可です。
こんなのが中国本土内に20箇所近くあるそうで....

いまや、コンシューマーエレクトロニクスは、こういう規模で作る時代になってしまったのですね。

2012年10月26日金曜日

2012秋 SPring-8実験

10月18日から20日にかけて、松原助教率いる総勢6名の部隊が実験のためにSPring-8に行ってきました。

おなじみBL46に向かうところです。
ストレージリングの大きさが実感できます。


エンドステーションに設置されたHuber社製のゴニオメータ他、です。ラボ機とはスケールが違いますから、初めて行くとどこまでがゴニオメータかが判りません。
サンプルはここ。

ビームアライメントから測定まで、ほとんどをここのコンソールで行います。素粒子実験ほどではないにしても、専任の技術者・研究者の人達がいないとシステムの把握は無理です。









さて、これで論文2つくらい出ますか?  −>松原助教

2012年10月8日月曜日

祝!山中先生ノーベル医学生理学賞受賞

いつ来てもおかしくないと言われていましたが、京都大iPS細胞研究所長の山中伸弥先生がノーベル医学生理学賞を受賞されました。

山中先生のすばらしい研究成果の土台は奈良先端大教員時代に形成されたとのことですから、現在奈良先端大に勤めている者としても喜ばしいです。

恥ずかしながら受賞騒ぎで始めて知ったのですが、山中先生、子供時代にはご近所の学園前エリアに住まれていたとのことで、どうやらうちの息子が今通っている小学校の卒業生らしい(息子の曖昧な記憶と、ネット検索で探した複数のツイッター&ブログ情報なので、真偽が分かり次第更新します)です。

先輩、本当におめでとうございます!

P.S.
小学校情報、間違っていませんでした。
今日は、テレビなどの取材が沢山入ったそうです。

2012年10月5日金曜日

出来すぎた話

今日は、SPring-8関連の次世代有機エレクトロニクスと放射光利用研究会」で講演のため、東京は神楽坂方面に出かけました。
行きの新幹線車中で、いつものごとく最近出張用に買っておいた「重くない本」(大阪国?ご参照下さい)を読んでいると、あるシーンで神楽坂が出てきました。

以前から、プライベートで旅行するときや、仕事の出張でも初めての街に行くときには、その街が舞台になった小説を買って、それを読みながら移動することを楽しみにしています。街の風景が違って見えますよ。やったことが無い人にはぜひお勧めします。

でも、今回は、年中行事と言ってよい東京行きなので、そんなことはまったく考えておらず、適当に選んで買ったまましばらく読まずにおいてあった文庫本をたまたま持ってきただけでした。

その本とは、東野圭吾の「聖女の救済」です。
そう、テレビで放送されたガリレオの原作シリーズの一作です。

「これは運が良いぞ」とにんまりしながら読み進めると.....えっ?

なんと、小説の中でSPring-8が重要な役割を果たしているじゃないですか。
やっぱり、今日は運が良いかも?
ここのところの激務で朝からローだった気分がだいぶん良くなってきました。

さて、読み進んでいると、こんな一文が....
いつの間にかiPodに入れた福山雅治のアルバムが終わっていて...
刑事の内海薫が聞き込みのために電車で移動しているシーンです。

え???
このあたりを読んでいるときに、私のiPodから流れていたのも福山さんです。

なんだか、出来すぎの一日でした。

2012年10月1日月曜日

なお、このテープは自動的に消滅する

「...なお、このテープは自動的に消滅する。

この台詞に「おおっ」と思ったら、あなたはおそらく40代以上ですね。
そう、元祖"Mission: Impossible"(邦題「スパイ大作戦」)の有名なフレーズです。(私は、もちろん再放送か、再々放送で見た組です。さすがに。もっと若い人なら、トム クルーズ主演でリメークされた映画のほうなら記憶にあるでしょうか?)

原作では、"This tape will self-destruct in five  seconds."と言っているらしいです。
テープレコーダー、しかも、オープンリールテープのレコーダーから今回のミッションが流れてきます。その最後にこの台詞が出たとたん、テープから煙りが出て破壊されるのです。

なんで、こんなことを思い出したのかというと、最近のScienceの記事を見たからです。

A Physically Transient Form of Silicon Electronics

ちょっとアブストを訳してみます。

現代のシリコン・エレクトロニクスの特筆すべき点は、現実的な用途において無期限ともいえる期間、物理的に不変であるという能力である。この性質が現在の集積回路の品質を折り紙付きにしているのだが、それとは逆の性質をもったシステム、例えば医学的に必要な期間は機能するが、その後、身体への再吸収によって完全に消えるような埋め込みデバイス、にもチャンスがあるかもしれない。本論文では、そのような短期消滅的性質を持つ新しいシリコンベースCMOS技術のための材料群、作製スキーム、デバイス構成、および、理論的設計ツールを、それらを用いて作られる集積センサ、アクチュエータ、電源、そして無線制御技術とともに報告する。プログラム可能な殺菌剤として働く埋め込み可能な短期消滅デバイスなどが、システムレベルでの応用例である。

これは盲点でした。
確かに、生体に吸収させるなら、有機材料ベースのデバイスより慎重に無害なものを選んだ無機材料ベースのもののほうが容易かもしれません。でも、有機材料ならではのアプリケーションもないわけではないぞ...っと。秘密の構想)