2011年4月4日月曜日

電力東西貿易

2月13日の投稿で東京一極集中の弊害を控えめに主張したところですが、偶然にもその1ヶ月後の東日本大震災の影響で関東の電力供給がピンチです。4、5月はなんとか持ちこたえるでしょうけど、この夏の電力ピークはどう慌てても交代での停電が避けられそうにないです。
すでにあちこちで報道されているように周波数問題があるので、中部電力や関西電力からは微々たる量しか融通できません。周波数変換設備を増設しようにも、巨大な光トリガサイリスタを急には増産できません。(そもそも工場が被災しているらしい。)
この問題に限らず、日本では電源開発予算の大部分を原子力につぎ込んできたおかげで、ヨーロッパ各国(フランスを除く)と比較して自然エネルギーの利用率が低いままです。これも将来的になんとかすべきでしょう。

そこで提言。
巨額の原子力予算を、原発の後片付けのための予算を残して削減し、それを自然エネルギーの研究・開発と普及のために使いましょう!(当研究室でも太陽電池の研究を前倒しで再開しようと考えています。)
今すぐできることとして、太陽電池パネルを増産(特に西日本)して国の予算で買い上げて、東日本の事業所や一般家庭に次々と設置していきましょう!
太陽電池は発電方式としては安定性に欠けますが、最も電力が必要な夏の昼間に最も電力を供給できます。これによって、数年は続くと予想される東京電力の夏の電力不足が少しでも解消します。
太陽電池は一般にエネルギーペイバックタイムが長いのが省エネ的には難点ですが、西日本で作って東日本に設置すれば周波数変換設備で西から東に電力を送るより効率的にエネルギーを「輸出」できます。

もちろん、これを機会に東京一極集中を緩和してゆくことも必要ですね。

MN

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