2008年10月27日月曜日

奈良と言えば

今週末は、いよいよ薄膜材料デバイス研究会の第5回研究集会が開催されます。
当研究室からの発表は残念ながら3件ですが、有機以外の半導体デバイスの状況も勉強する良い機会ですから、他の人も是非参加して下さい。

奈良というと皆さん何を思い出しますか?
鹿?大仏?
実は、毎年この時期に、奈良国立博物館で正倉院展が開かれているんです。
かの世界遺産である東大寺正倉院です。日頃非公開の宝物がこの時期だけは公開されます。
金・土・日は19:00までですので、ぜひ時間をやりくりして、これも見てきてください。
ちなみに、正倉院の宝物は9000点以上あって、公開されるのは毎年数十点だそうです。毎年変わるので、150年くらい毎年見に行けば全部見られますよ。

場所が違いますが、正倉院そのものもぜひ見学してください。築1250年(!)くらいです。

MN

追伸:
チャールズ皇太子も29日に奈良に行きます。
ぎりぎりかち合わなくて良かった。

2008年10月4日土曜日

'08CEATEC行ってきました

毎年恒例、CEATECに行ってきました。 今年は例年になく目玉展示が少なかったかもしれません。 事前に話題に上っていたのは、ムラタセイコちゃん(TM)だけかもしれません。 そこだけ、見ての通り人だかりがすごくって、はまともに見るのを諦めました。 村田製作所もすっかり有名になりましたね。

今回の個人的一押しはこれ。
ロームの「絵の出るLSI」、ドライバーICの上に直接有機ELを積層した小さな表示デバイスで、1画素は100μmオーダーのサイズです。デジカメやビデオのビューファインダーなどに使えそうです。
ポスターの右上のキャッチフレーズ「軽っ!薄っ!小さっ!」がちょっとトホホですけど。


有機ELテレビと言えばソニーですが、昨年の華々しさとは打って変わって、今回はあまりELテレビの展示に力が入っていませんでした。昨年は、画面を食い入るように見ている人がたくさんいたのですけど、XEL-1はもう見慣れてしまいましたから。唯一の見せ場は、この厚さ0.9mmの試作ディスプレイ。パネル部だけならなんと0.3mmだそうです。
しかも、湾曲させてますね。
早く20インチや30インチクラスのテレビを市販して欲しいものです。


地味ながら今回気に入ったのは、このTDKの透明アンテナです。アンテナパターンが写真で見えますか?
予想以上に透明度が高く、これならクルマのフロントガラスに貼っても視界をまったく妨げないですね。
ITOを使っているのですが、スパッタではなく、ペーストを塗布してUV照射することで透明導電膜になるそうです。これも一種のプリンタブルエレクトロニクス。

MN

2008年9月16日火曜日

研究室で身につけてほしいこと

今年は、例年になく研究室に現れない四年生が多くいて、先行きが心配です。それもあって、以前なら研究室内や合宿などでの雑談で話したりしていたことですが、ここでつぶやいておくことにします。
自身が、学生として研究室で学び、10年間メーカー社員として働き、その後大学教員として学生を指導してきた経験から、工学系の学生に「研究室で」身につけて欲しいことです。
(ここでは四年生から修士2年の期間限定。博士はさらに別のことも要求します。)

・基本的な専門知識のおさらいと現実の問題への応用力
・何が問題かを自分で見つけて自分で解決する能力
・常に「なぜか?」「どうすればよいか?」を考える習慣
・必要な知識を自ら学ぶ姿勢
・論文や特許などの情報の集め方、読み方
・1ヶ月から1年のタイムスケールで、目標とスケジュールを定めて期限内に仕事を完結させる計画力と実行力
・複雑怪奇な因果関係のパズルを考え抜いて解決する思考力と集中力
・理路整然と考え、理路整然と人に説明する能力
・他人に判りやすい価値のある報告書や論文を書く能力
・他人に自分の考えを的確に納得させるプレゼンテーション能力
・理系技術系の内容限定でよいので、英語で最低限のコミュニケーションが取れる能力
・上司(指導教員)や同僚などとチームで円滑に仕事をする態度
・「ほう・れん・そう」(報告と連絡と相談、ね)を確実に行う習慣
・仲間を束ねるリーダーシップ
・仕事上の他組織(会社など)とのつきあい方
・いやな同僚や上司のかわしかた
・相手がどんなに偉い人でも、日本語を話さない外国人でも、敬意をはらいつつ臆さず議論する度胸

これらはすべて、企業で技術職として働く人に必ず必要だと思う能力です。なんなら、つきあいのある企業の採用担当の人に「この中で御社の大卒社員に不要と思う能力があるか?」と聞いてみて下さい。
しかも、が、研究室にいる学生の皆さんより10年くらい先輩(ややウソあり)として後ろを振り返ってみて、これらはすべて「大学の研究室で」少なくともとっかかりくらいは身についたと思う能力です。ただし、さぼっていてはだめです。3年間、それぞれの場面で自分がやるべきことを一生懸命やったなら、です。
若いときに避けた苦労は、歳食ってから何倍にもなって降りかかってきますよ。(<-本当に経験談) 『使ったところが強くなる 頭でもからだでも・・・』 相田みつを

MN

2008年9月9日火曜日

相変わらず日本は主要国中最低

共同通信社のニュースより

 経済協力開発機構(OECD)は9日、加盟各国の2005年国内総生産(GDP)に占める教育への公財政支出割合について調査結果を発表、日本は前年よりも0・1ポイント減少し3・4%で、データ比較が可能な28カ国中で最下位だった。
(中略)
 教育段階別の公財政支出でみると、小中高校までの初等中等教育では、日本は2・6%で下から3番目。大学などの高等教育は0・5%で各国平均のほぼ半分となり最下位だった。

この国の高等教育への支出は、ご覧のとおりOECD加盟主要国中群を抜いて最低です。こういうニュースが、なぜかテレビなどではあまり報道されず、巷間の話題にものぼりません。おかげで、政治家もこういう問題はほとんど無視で、選挙でも話題になりません。
今度の総選挙では、これについて何らかのアクションを取ってくれる人に投票したいところですね。

MN

2008年9月5日金曜日

08秋応物の様子


2008年の「秋」の応物学会が終了しました。秋とは名ばかりで残暑の厳しい9月頭の名古屋(正確には春日井)での開催でした。
写真は、「有機分子・バイオエレク

トロニクス分科会奨励賞」の受賞記念講演を終えた酒井さんの記念写真。今回の有機バイオ分科会は、論文賞に石井先生、講演奨励賞に同研究室の中山さんと、千葉大COE関係者づくしで、壮観でしたね。


3日目夜の研究室打ち上げは、呼び込みのお兄さんたちをかわしつつ、名古屋テイストの店として有名な(伝聞)伍味酉へ。OBとしてO君も参加しましたが...工藤先生が都合が合わなかったのとM2全滅だったので少人数での打ち上げとなりました。
味噌煮込みあり、手羽先あり、名古屋コーチンの各種料理あり、きしめんありと、名古屋名物ならなんでもありという感じで、名古屋テイストを堪能してきました。
学会なのにいつも打ち上げの写真ばかりで恥ずかしいのですが、応物講演会場は写真撮影禁止なので発表の写真は無しで勘弁下さいね。

MN

2008年9月1日月曜日

薄膜材料デバイス研究会第5回研究集会開催のお知らせ


投稿締切が9/12まで延長されました。

今年も、秋に「薄膜材料デバイス研究会」の研究集会が開催されます。
有機トランジスタの研究者にとっては、薄膜トランジスタとしてはるかに先行した歴史を持つポリシリコンやアモルファスシリコンの研究者、および、一部アプリケーションでライバルとなる酸化物半導体の研究者ともディスカッションができる点で貴重な機会かと思います。

学生の皆さんにとっては次のメリットがあります。
・ビギナー向けのチュートリアルと各界著名研究者による招待講演が聴ける。
・学生の参加費(豪勢なバンケット代込み!)が安い!
・和文アブストが4ページまで掲載されるので、修論の一部をまとめるのに良い。
・参加者投票によるアワードを狙える。
・ついでに京都奈良の観光もできる。
当研究室の院生の皆さんも、ぜひ参加して下さい!

 記

薄膜材料デバイス研究会 第5回研究集会「薄膜材料・デバイスの徹底比較」

日程: 2008年10月31日(金)11月1日(土)
場所: 奈良100年会館
主催: 薄膜材料デバイス研究会組織委員会
協賛(予定を含む): 応用物理学会、応用物理学会 有機分子・バイオエレクロニクス分科会、応用物理学会 プラズマエレクトロニクス分科会、電子情報通信学会、日本金属学会、日本真空学会、電気学会、日本物理学会他
アブストラクト締切:9月12日(金)
※研究会ホームぺージに投稿の案内があります。
参加費(事前申し込み): 一般 10,000円、学生 4,000円(バンケット代
込)

招待講演(敬称略)
浜口智尋 (大阪大学名誉教授) 「エレクトロニクス時代を築いた天才科学者たち」
土屋敏章(島根大) 「シリコン及びシリコン系ヘテロMOSデバイスの信頼性物理」
外山利彦(大阪大) 「高速製膜微結晶シリコン太陽電池」
南方 尚 (旭化成) 「ウエットプロセス有機トランジスタ」

チュートリアルプログラム(敬称略)
薄膜材料デバイスの5年間 -どのような材料がデバイスに必要とされるのか-
・イントロダクトリ : 木村睦(龍谷大) 
・poly-Si : 東清一郎(広島大)
・a-/c-Si:H : 増田淳(産総研) 
・有機半導体 : 時任静士(NHK技研)
・酸化物半導体 : 大友明(東北大)

研究会の詳細については、ホームページをご覧ください。

2008年7月11日金曜日

ICSM2008(その2)


水曜の夜には、盛大なバンケットがあり、アトラクションとしてブラジルのダンス(かな?)が披露されました。4年前のオーストラリアの時はコアラが登場して人気を集めていたのを思い出しました。2年後の京都では、どんなアトラクションをやるのでしょうね?
舞妓はんかな?


木曜には、の発表(一応招待講演でした)に加えて、O君のポスター発表もありました。写真はその様子。
なかなか盛況のようでしたね。さすが、彼も説明慣れたもんでした。

さて、後は帰るだけ。それが一番問題だったりして....

2008年7月10日木曜日

ICSM2008(その1)


は、院生のF君および現在産総研にいるO君とともに、ICSM2008に参戦のためブラジル北東部のPorto de Galinhasという町のリゾートホテルにいます。
ここまでたどり着くのに、千葉の自宅から40時間ぶっ続けで移動でした。地球の反対側ですからね。おまけに、悪天候でアメリカから移動の飛行機が予定地と違うところに降りるというハプニングがあって、ブラジル国内便を改めて買い直す羽目になりました。
金返せ!

会場は、けっこう高級目のリゾートホテルで、中庭にはこんなプールがあり、向かいに見えるレストランの向こうはビーチです。
いつもの国際会議だと、合間を見て市内観光したりするのですが、ここはあまりに隔絶されたところなので、あまり出歩く気になりません。クルマが必要。
そのかわり、ホテル内にSPAもあって、各種ジャクジーとかサウナとか、なんか洞窟風呂みたいな塩水プールとかもあり、他にもパターゴルフとかジムとか遊ぶ施設がいくつかあります。
連日食事をしているレストランは、ビュッフェスタイルでいろんなものが出ているのですが、地元の人に聞くと結構典型的なブラジル料理だそうです。甘い食べ物はめっぽう甘いのですが、それ以外のものは香辛料も甘みも酸味もきつく無くって、基本絶妙な塩味です。意外にの好みにマッチしていて、気に入りました。これで、食事に不満が出ない国が、イタリア、中国(腹の調子わるくなることあるけど)、ブラジルと3カ国になりました。

地球の裏側で英語のオーラル講演という、前代未聞の対外発表デビューとなったF君は、水曜午前に無事無事発表を終えました。どうやら、前の晩からほとんど寝ていなかったみたいです。
なにより、質疑応答時間が足りない程度には反響があってよかったです。少なくとも興味を持った人には内容がほぼ伝わっていたと思います。
さすがに、早口の質問にはフリーズしていましたが....デビュー戦でここまでやれば立派でしょう。
ブラジルの研究者から共同研究についても相談がありました。

これは、初日のウェルカムパーティーのときに写真屋さんが取ったものをならべて売っているところです。左下にO君がばっちり映っています。その上は、ハイライト講演を行った有名なマックスプランクのKlaukさん(昨年のAlpine Workshopでもお会いしました)、さらにその上の左端の人がかのノーベル賞受賞者Heeger先生です。
また、すごい列に並びましたね。偉い人と間違えられたのか?
なお、O君はKlaukさんに聞きたいことがあったようで、が捕まえて紹介したら、自分で根掘り葉掘り実験のことについて聞いていました。
実験うまくいくと良いですね。