2008年11月22日土曜日

飛び入りゲスト


中村グループの共同研究先であるイスラエル Tel-Aviv University の Rosenwaks先生のグループで、共同研究の実験を担当しているShay Yogevさんが急遽訪問されました。
成田からの移動途中にふらっと立ち寄れるロケーションにあるというのは、千葉大のメリットですね。
共同研究の実験結果についても、定例のグループミーティングを延長してディスカッションすることになり、メールや電話でやりとりするよりはるかに有意義にディスカッションができたと思います。
有機半導体薄膜で、これまでよく解らなかったことが解ってきたように思います。
今後に期待しましょう!

MN

2008年11月6日木曜日

TFTテキスト


薄膜材料デバイス研究会第5回研究集会に出席した方はご存じと思いますが、同研究会編の教科書「薄膜トランジスタ」が出版されました。
従来、TFTに特化した日本語の教科書がなく、大学や企業で関係する研究開発を始めた人にとって、あちこちに分散した知識をまとめて学ぶことが困難でした。
そこで、薄膜材料デバイス研究会の組織委員を中心に新たに本を作ったのです。
Si-MOSトランジスタとは異なる点についても詳しく書かれており、Si系のTFTについては作製技術や評価技術についてもかなり記述されています。
現時点で書ける範囲で、酸化物半導体や有機半導体についても簡単な記述を入れてあります。
目次はこちら。

是非ご一読下さい。

MN

2008年11月2日日曜日

薄膜材料デバイス研究会第5回研究集会開催のお知らせ

薄膜材料デバイス研究会の第5回研究集会が終了しました。

年々参加者が増え、ついに200人に達しました。
おかげさまで、従来から使っていた小規模な会場が使えなく
なってきて、今回は写真のように立派な「なら100年会館」で開催されました。
中ホールを使っての開催でしたが、初日夜は隣の大ホールでスガシカオのコンサートでしたね。当日券売っていましたから、薄材研に参加した
学生で突発的にコンサートに行ってしまった人もいるとかいないとか...

今回のもう一つ会場関連で制約がありました。写真の方々の旅程と重なったからです。

こんなケータイのピンぼけの写真では全然何のことやら判らないかもしれませんが、このクルマの後部座席左側が天皇陛下、右側が皇后陛下です。
この時期ちょうど正倉院展が開かれているのですが、それに天皇皇后両陛下が来られていたのです。(前日はチャールズ皇太子でしたが。)
写真は、薄材研開催前日の準備のために、100年会館に集合するために道を歩いていて、偶然遭遇したところです。これで、信号10分待ちになりました。
未確認情報ですが、この夜は翌日薄材研のバンケットが開かれたホテルに宿泊されたという噂です。


写真はポスター会場の様子です。F君発表中。
このバックに写っているのが、オーラル会場で、珍しくホールの上半分がガラス張りです。残響を押さえる特殊なフィルムが貼られたガラスらしいですが、それでもエコーが豊かでしたね。研究発表ではなく歌でも歌えば気持ちよかったかもしれません。
ポスター会場も、ホールのウェイティングで使ういわゆるホワイエと
いうところでやったので、ちょっと変形会場でした。途中が大階段なので、準備作業で足が疲れました。

こちらは、T君発表中の写真。
瀧宮先生とディスカッション中です。決して二人で瞑想しているわけではなく、たまたまシャッターのタイミングが悪かったようです。申し訳ありません。
今回写真がありませんが、D1の松原君の発表が「ベストペーパーアワード」に選ばれました。おめでとうございます!
表彰式の写真がない(私は副賞贈呈係をやっていたので撮れませんでした)ので、入手次第追加しますね。

MN


追記:
松原君の表彰式の写真をアップします。
おめでとうございます。

2008年10月30日木曜日

FPD International 2008

2008年10月27日月曜日

奈良と言えば

今週末は、いよいよ薄膜材料デバイス研究会の第5回研究集会が開催されます。
当研究室からの発表は残念ながら3件ですが、有機以外の半導体デバイスの状況も勉強する良い機会ですから、他の人も是非参加して下さい。

奈良というと皆さん何を思い出しますか?
鹿?大仏?
実は、毎年この時期に、奈良国立博物館で正倉院展が開かれているんです。
かの世界遺産である東大寺正倉院です。日頃非公開の宝物がこの時期だけは公開されます。
金・土・日は19:00までですので、ぜひ時間をやりくりして、これも見てきてください。
ちなみに、正倉院の宝物は9000点以上あって、公開されるのは毎年数十点だそうです。毎年変わるので、150年くらい毎年見に行けば全部見られますよ。

場所が違いますが、正倉院そのものもぜひ見学してください。築1250年(!)くらいです。

MN

追伸:
チャールズ皇太子も29日に奈良に行きます。
ぎりぎりかち合わなくて良かった。

2008年10月4日土曜日

'08CEATEC行ってきました

毎年恒例、CEATECに行ってきました。 今年は例年になく目玉展示が少なかったかもしれません。 事前に話題に上っていたのは、ムラタセイコちゃん(TM)だけかもしれません。 そこだけ、見ての通り人だかりがすごくって、はまともに見るのを諦めました。 村田製作所もすっかり有名になりましたね。

今回の個人的一押しはこれ。
ロームの「絵の出るLSI」、ドライバーICの上に直接有機ELを積層した小さな表示デバイスで、1画素は100μmオーダーのサイズです。デジカメやビデオのビューファインダーなどに使えそうです。
ポスターの右上のキャッチフレーズ「軽っ!薄っ!小さっ!」がちょっとトホホですけど。


有機ELテレビと言えばソニーですが、昨年の華々しさとは打って変わって、今回はあまりELテレビの展示に力が入っていませんでした。昨年は、画面を食い入るように見ている人がたくさんいたのですけど、XEL-1はもう見慣れてしまいましたから。唯一の見せ場は、この厚さ0.9mmの試作ディスプレイ。パネル部だけならなんと0.3mmだそうです。
しかも、湾曲させてますね。
早く20インチや30インチクラスのテレビを市販して欲しいものです。


地味ながら今回気に入ったのは、このTDKの透明アンテナです。アンテナパターンが写真で見えますか?
予想以上に透明度が高く、これならクルマのフロントガラスに貼っても視界をまったく妨げないですね。
ITOを使っているのですが、スパッタではなく、ペーストを塗布してUV照射することで透明導電膜になるそうです。これも一種のプリンタブルエレクトロニクス。

MN

2008年9月16日火曜日

研究室で身につけてほしいこと

今年は、例年になく研究室に現れない四年生が多くいて、先行きが心配です。それもあって、以前なら研究室内や合宿などでの雑談で話したりしていたことですが、ここでつぶやいておくことにします。
自身が、学生として研究室で学び、10年間メーカー社員として働き、その後大学教員として学生を指導してきた経験から、工学系の学生に「研究室で」身につけて欲しいことです。
(ここでは四年生から修士2年の期間限定。博士はさらに別のことも要求します。)

・基本的な専門知識のおさらいと現実の問題への応用力
・何が問題かを自分で見つけて自分で解決する能力
・常に「なぜか?」「どうすればよいか?」を考える習慣
・必要な知識を自ら学ぶ姿勢
・論文や特許などの情報の集め方、読み方
・1ヶ月から1年のタイムスケールで、目標とスケジュールを定めて期限内に仕事を完結させる計画力と実行力
・複雑怪奇な因果関係のパズルを考え抜いて解決する思考力と集中力
・理路整然と考え、理路整然と人に説明する能力
・他人に判りやすい価値のある報告書や論文を書く能力
・他人に自分の考えを的確に納得させるプレゼンテーション能力
・理系技術系の内容限定でよいので、英語で最低限のコミュニケーションが取れる能力
・上司(指導教員)や同僚などとチームで円滑に仕事をする態度
・「ほう・れん・そう」(報告と連絡と相談、ね)を確実に行う習慣
・仲間を束ねるリーダーシップ
・仕事上の他組織(会社など)とのつきあい方
・いやな同僚や上司のかわしかた
・相手がどんなに偉い人でも、日本語を話さない外国人でも、敬意をはらいつつ臆さず議論する度胸

これらはすべて、企業で技術職として働く人に必ず必要だと思う能力です。なんなら、つきあいのある企業の採用担当の人に「この中で御社の大卒社員に不要と思う能力があるか?」と聞いてみて下さい。
しかも、が、研究室にいる学生の皆さんより10年くらい先輩(ややウソあり)として後ろを振り返ってみて、これらはすべて「大学の研究室で」少なくともとっかかりくらいは身についたと思う能力です。ただし、さぼっていてはだめです。3年間、それぞれの場面で自分がやるべきことを一生懸命やったなら、です。
若いときに避けた苦労は、歳食ってから何倍にもなって降りかかってきますよ。(<-本当に経験談) 『使ったところが強くなる 頭でもからだでも・・・』 相田みつを

MN

2008年9月9日火曜日

相変わらず日本は主要国中最低

共同通信社のニュースより

 経済協力開発機構(OECD)は9日、加盟各国の2005年国内総生産(GDP)に占める教育への公財政支出割合について調査結果を発表、日本は前年よりも0・1ポイント減少し3・4%で、データ比較が可能な28カ国中で最下位だった。
(中略)
 教育段階別の公財政支出でみると、小中高校までの初等中等教育では、日本は2・6%で下から3番目。大学などの高等教育は0・5%で各国平均のほぼ半分となり最下位だった。

この国の高等教育への支出は、ご覧のとおりOECD加盟主要国中群を抜いて最低です。こういうニュースが、なぜかテレビなどではあまり報道されず、巷間の話題にものぼりません。おかげで、政治家もこういう問題はほとんど無視で、選挙でも話題になりません。
今度の総選挙では、これについて何らかのアクションを取ってくれる人に投票したいところですね。

MN