「パナソニック、国内新卒の採用倍増」
パナソニックが、2015年春に入社する国内新卒者の採用を倍増させる。すでに内定済みの来春入社は350人だが、翌春は700人にする。プラズマテレビ撤退などのリストラに一区切りついたため。大胆な発想を求め、新たに「型破り選考」も導入する。
だそうです。
久々にエレクトロニクス産業関連の明るいニュースですね。
ただし、大幅増というのは大幅減があった後だからです。
最近、某小説によって私のような素人にも有名になったピーター・ドラッカーという経営学者がいますが、彼の著書に「企業とは何か」(Concept of the Corporation、1946年)という本があります。高度成長期の日本企業の経営にも大きな影響を与えた人であり、古典的名著ですが、時代が変わり経営の表層的な道具が変わっても、この本に書かれた社会における企業の役割や意義づけは変わっていないと信じています。
大企業には、短期的利益のみを求める最近の株主的発想から離れて、社会を構成する器官としての役割を自覚し、調子悪いとすぐに採用を減らすということをやらないようにしてほしいですね。
2013年12月17日火曜日
2013年12月13日金曜日
YouTube NAIST Channel
物質創成科学研究科のウェブページがいつの間にか更新されていました。
しかも、これまたいつの間にか、YouTubeのNAIST Channelに物質創成科学研究科のオフィシャルチャネルまでできていました。
これが、そこにあった研究科の紹介動画です。
こちらは当研究室の紹介動画です。
皆さん、「グッド!」をよろしく!
2013となっていますが、2年くらい前の素材を元に作られているので情報が少し古いのが難点です。
しかも、これまたいつの間にか、YouTubeのNAIST Channelに物質創成科学研究科のオフィシャルチャネルまでできていました。
これが、そこにあった研究科の紹介動画です。
こちらは当研究室の紹介動画です。
皆さん、「グッド!」をよろしく!
2013となっていますが、2年くらい前の素材を元に作られているので情報が少し古いのが難点です。
2013年11月16日土曜日
2013年11月9日土曜日
Super Typhoon Haiyan
I'd like to express my sympathy to all the victims of the Super Typhoon Haiyan that attacked Philippines.
2013年10月26日土曜日
École Polytechnique
今、パリ郊外にあるÉcole Polytechniqueに来ています。(と書こうと思ったのですが、実は滞在最終日にネット接続がトラブって、関空までに戻ってから書き込んでいます。)
Écoleについては、超有名なフランスのエリート校なので、いまさら説明するまでもないと思いますが、日本では馴染みの無い制度なので、なかなか本当のところは理解できませんね。今回も、もう一カ所大学を訪問したのですが、そちらも含めて、フランスの高等教育と研究の制度は日本とかなり異なるので、私も未だによくわからないことだらけです。
規模は小さいですが、何しろ歴史がありますから、OBや教員にはいろんな有名人がいます。上の写真は、学内の通路にある歴史の展示なのですが、日本でもよく知られた人が何人かでてきます。
例えば、ここにはアンペール大先生について書かれています。
個人的にはこの方が一番馴染みが深いですが...

数学や情報系の人なら、こちらのほうが有名でしょうか?
そもそもの用件は、X-Forumと呼ばれる、École Polytechniqueの学生が伝統的に主催しているキャリアイベントにて、学術交流と交換留学の協定校としてインターンシップの説明を行うためです。
フランスを中心とした、ヨーロッパ中のそうそうたる有名企業が、参加しており、École Polytechniqueの学生の就職活動に貢献しています。
出展しているのは企業だけでなく、欧、米、そしてアジアの様々な有名大学が、研究インターンシップやPhDプログラムへの勧誘を行っています。
ざっと見て回ったところで、TU Delft、ETH Zurich、Imperial College of London、KIT、Univ. of Cambride、Columbia Univ.、UC Berkeley、MITなどなど、そうそうたる顔ぶれです。
ここが、奈良先端大のブースです。学生がホールに入場してくるメインルート上で、なかなか良い場所に設定してもらっています。この島は「アジアの大学コーナー」になっていて、隣は慶応大、裏にはシンガポール国立大、東京大、精華大のブースがありました。ただし、残念ながら、みなさんポスターも説明員も少なく、「本気」を感じられるのは我々のところだけでした。
途中、ブースでの説明を離れて、以前からの知り合いであるGilles Horowitz先生の研究グループを訪問してきました。
ここは主にCNRSの研究チームですが、3年ほど前に本拠をÉcole Polytechniqueに移したそうです。当研究室の学生の研究留学先として、今後お世話になるかもしれません。
2013年10月14日月曜日
このブログへのアクセス
これは、最近1ヶ月の当ブログへのアクセス記録(国別)です。
日本語で書いているので日本からのアクセスがほとんどかと思ったら、なぜだかアメリカからのページビュー数が結構迫っています。
その他、以前からの常連さんとしてウクライナがあります。
どんな方々が見ているのか、私も興味がありますから、もしよろしければ一度コメントをお送り下さい。
管理者が承認しないと表示されませんので、表示してほしくない場合は、そう書いて頂ければ表示しませんので。
2013年9月20日金曜日
応物講演会&JSAP-MRSジョイントシンポ
月曜日から、応用物理学会の秋季講演会とJSAP-MRS Joint Symposiaが同時開催されています。
中村は、応物の講演会企画運営委員関連とJointのほうのSymposium Vのオーガナイザー関連の仕事が重なり、楽しんでいる余裕がありませんが、いつもよりさらに充実したプログラムが続いて、皆さん楽しめているのではないでしょうか?
先ほど、MRSから会員宛のMeeting Sceneのメールが来ましたが、そこで我らがSymposium Vの写真が使われていました。
当研究室のI君が写っていますね。
中村は、応物の講演会企画運営委員関連とJointのほうのSymposium Vのオーガナイザー関連の仕事が重なり、楽しんでいる余裕がありませんが、いつもよりさらに充実したプログラムが続いて、皆さん楽しめているのではないでしょうか?
先ほど、MRSから会員宛のMeeting Sceneのメールが来ましたが、そこで我らがSymposium Vの写真が使われていました。
当研究室のI君が写っていますね。
2013年9月11日水曜日
2013年度の学会・国際会議など
これから開催される当研究室に関係の深い学会・国際会議等をリストアップします。
※時々情報が更新されますので、ご注意下さい。
院生の皆さんも、どこで発表するかの目標を定めましょう!
9th International Conference on Organic Electronics (ICOE2013)
2013/6/17-20 MINATEC, Grenoble, France
アブストラクト締切:2/25 終了
レートニュース締切:5/24 終了
※掲載が遅すぎました...
The 4th International Symposium on Organic and Inorganic Electronic Materials and Related Nanotechnologies (EM-NANO 2013)
2013/6/17-20 金沢
アブストラクト締切:3/15 終了
早期レジストレーション締切:4/30 終了
The Twentieth International Workshop on Active-Matrix Flatpanel Displays and Devices (AM-FPD13)
2013/7/2-5 京都
アブストラクト締切:3/20 終了
レートニュース締切:5/7 終了
早期レジストレーション締切:6/7 終了
2013 JSAP-MRS Joint Symposia
2013/9/16-20 同志社大学 京田辺キャンパス
アブストラクト締切:4/12 終了
レジストレーション締切:8/26 終了
参考:応物学会からのお知らせ
【注目】MRSシンポジウムが秋の京都にやってきます!
Symposium V: Interface Phenomena in Organic Electronicsへの投稿、お待ちしております!
12th International Conference on Atomically Controlled Surfaces, Interfaces and Nanostructures (ACSIN-12)
2013/11/4-8 つくば
アブストラクト締切:6/30 終了
早期レジストレーション締切:9/30 終了
プロシーディングス:Japanese Journal of Applied Physics
電子情報通信学会 有機エレクトロニクス(OME)研究会
2013/10/11 阪大中之島センター(大阪)
発表申込締切:8/16 終了
技術報告(査読無し論文)原稿締切:9月末ごろ 終了
薄膜材料デバイス研究会 第10回研究集会
2013/10/31-11/2 京都
アブストラクト締切:9/2 -> 9/9 終了
早期レジストレーション締切:10/22 終了
2014 MRS Spring Meeting
2014/4/21-25 San Francisco, USA
アブストラクト締切:11/1 終了
2014年 応用物理学会春期学術講演会
2014/3/17-20 青山学院大学 相模原キャンパス
アブストラクト締切:1/7
早期レジストレーション締切:2/?
※時々情報が更新されますので、ご注意下さい。
院生の皆さんも、どこで発表するかの目標を定めましょう!
9th International Conference on Organic Electronics (ICOE2013)
2013/6/17-20 MINATEC, Grenoble, France
アブストラクト締切:2/25 終了
レートニュース締切:5/24 終了
※掲載が遅すぎました...
The 4th International Symposium on Organic and Inorganic Electronic Materials and Related Nanotechnologies (EM-NANO 2013)
2013/6/17-20 金沢
アブストラクト締切:3/15 終了
早期レジストレーション締切:4/30 終了
The Twentieth International Workshop on Active-Matrix Flatpanel Displays and Devices (AM-FPD13)
2013/7/2-5 京都
アブストラクト締切:3/20 終了
レートニュース締切:5/7 終了
早期レジストレーション締切:6/7 終了
2013 JSAP-MRS Joint Symposia
2013/9/16-20 同志社大学 京田辺キャンパス
アブストラクト締切:4/12 終了
レジストレーション締切:8/26 終了
参考:応物学会からのお知らせ
【注目】MRSシンポジウムが秋の京都にやってきます!
Symposium V: Interface Phenomena in Organic Electronicsへの投稿、お待ちしております!
2013/9/24-27 福岡
アブストラクト締切:5/27 JST24:00 【延長】 終了
レートニュース締切:7/22 JST24:00 終了
プロシーディングス締切:?(JJAP)
2013/9/16-20 同志社大学 京田辺キャンパス
アブストラクト締切:6/3 終了
早期レジストレーション締切:8/26 終了
早期レジストレーション締切:8/26 終了
2013/12/1-6 Boston, USA
アブストラクト締切:6/19 終了
早期レジストレーション締切: 終了
2013/11/4-8 つくば
アブストラクト締切:6/30 終了
早期レジストレーション締切:9/30 終了
プロシーディングス:Japanese Journal of Applied Physics
電子情報通信学会 有機エレクトロニクス(OME)研究会
2013/10/11 阪大中之島センター(大阪)
発表申込締切:8/16 終了
技術報告(査読無し論文)原稿締切:9月末ごろ 終了
薄膜材料デバイス研究会 第10回研究集会
2013/10/31-11/2 京都
アブストラクト締切:9/2 -> 9/9 終了
早期レジストレーション締切:10/22 終了
2014 MRS Spring Meeting
2014/4/21-25 San Francisco, USA
アブストラクト締切:11/1 終了
2014年 応用物理学会春期学術講演会
2014/3/17-20 青山学院大学 相模原キャンパス
アブストラクト締切:1/7
早期レジストレーション締切:2/?
2013年8月8日木曜日
2013年秋応物学会ならびにJSAP-MRS Joint Symposia他発表
2013年 第74回応用物理学会秋季学術講演会、および、同時に開催される2013 JSAP-MRS Joint Symposiaでの、当研究室関連の発表一覧です。
※第7回分子科学討論会での発表も追加しました。
H. Kojima, T. Kakinuma, M. Ashizawa, H. Matsumoto, and T. Mori:
"Size and Symmetry Effects on Cycloalkyl Naphthalene Tetracarboximides", 2013 JSAP-MRS Joint Symposia, (Kyoto, Japan), p. JSAP-MRS-V-038 (2013.9.18) 18p-PM6-1.
R. Matsubara, S. Ochiai, N. Ohashi, S. Nakamura, and M. Nakamura:
"Analysis of mobility limiting factors in epitaxially grown pentacene polycrystalline films on atomically flat mica surface", 2013 JSAP-MRS Joint Symposia, (Kyoto, Japan), p. JSAP-MRS-V-061 (2013.9.18) 18p-PM6-24.
M. Ito, N. Okamoto, H. Kojima, R. Matsubara, I. Yamashita and M. Nakamura:
"Thermoelectric property of carbon nanotube/cage-shaped protein nanocomposites: A novel material design to utilize the Seebeck effect of quantum dot in macroscale", 2013 JSAP-MRS Joint Symposia, (Kyoto, Japan), p. JSAP-MRS-P-047 (2013.9.19),19p-PM5-16.
柴瀛,松原亮介,中村雅一:
"屋内エナジーハーベスティングのための高明度有機光電変換素子:p/n積層構造の光電変換特性への影響", 第74回応用物理学会秋季学術講演会(同志社大学京田辺キャンパス), p.12-335 (2013.9.18) 18a-P6-8.
上田智也,李世光,藤井勝之,松原亮介,中村雅一:
"OFET構造を利用したTHz波センサの基礎検討:OFET材料の複素誘電関数評価と電磁界解析", 第74回応用物理学会秋季学術講演会(同志社大学京田辺キャンパス), p.12-073 (2013.9.19) 19p-P6-6.
小島 広孝, 戸松 康行,阿部 竜,伊藤 光洋,松原 亮介,中村 雅一:
"フラーレンの巨大な熱電効果と分子シミュレーション解析", 第7回分子科学討論会(京都市), (2013.9.27) 4P058.
2013年6月23日日曜日
平本先生公演
講演の間違いではありません。音楽の公演です。
平本先生とは、私が有機分子を触り始めた1990年代半ばからの知り合いで、最近は趣味の声楽でもプロ並みにご活躍されているという噂は耳にしていました。長らく関東在住だったので生で目にする(耳にする?)機会がなかったのですが、始めてリサイタルを聴きに行く機会を得て、土曜夜に家内と梅田のザ・フェニックスホールに出かけました。
同じくお誘いを受けた研究者の面々(面識があって挨拶したのは6名ですが、あまり知らない若手の方々も多数)もいたのですが、観衆の大部分は年配の方々で、開演前の行列を見たときは会場を間違えたかと思うほど。
それにしても、すばらしかったです!
素人の私から見ても、平本先生の歌は本物だと思います。こちらでも十分プロとしてやっていけるのではないでしょうか。
すごく中音が響くホールで、そこの2階席正面で聞いていたのですが、クライマックスではホールが共鳴して震えるかと思うほどの声量でした。さすが、大音の有名な声楽の先生が入れ込むはずです。
平本先生の歌もすてきでしたが、会場であるザ・フェニックスホールもすてきでした。
天井まですごく高さのあるホールで、弦楽だと残響が天から降ってくる感じが味わえそうです。
さらにすてきなのが、これ。
後半から、舞台後ろのカーテンがするすると上がっていきました。
すると、目の前の梅田新道交差点がまるでCG合成のような背景となります。
この夜景をバックに、ロマンチックな音楽なんて、いいですね~。もし御堂筋がまっすぐ見えたら、ちょっとシャンゼリゼっぽくて良いのですが、さすがに角度的に無理でしょう。
ちなみに、この梅田新道交差点、国道マニアには有名な交差点です。
国道1号の終点にして、国道2号の始点です。さらに、奈良先端大前を走る国道163号の始点(すごく余談ですが、終点は私の実家付近)でもあります。
と、あいかわらず話が発散しますが....
平本先生、すてきな夜をありがとうございました。
2013年6月9日日曜日
ウェアラブル
プライベートでも、研究に関連するいろいろな実験(あるいは耐久試験)をしていますが、今回の実験はこれ。
オーストリアの会社が売り出しているSunnyBAGという製品です。敢えて判りやすい色を買ったので、一目瞭然かと思いますが、フレキシブル太陽電池付きのバッグです。
2枚貼り込まれているのは、フレキシブルな三層スタック太陽電池です。詳細は今ひとつ不明です。
ここにバッテリーパックがあり、これで発電した電力を貯めるとともに、USB出力からモバイルデバイスを充電します。
バッグの蓋を開けるときに、いやでもソーラーパネルは曲がります。よほど曲げに対する耐久性に自信があるのでしょうね。
パネルの最大出力は3Wだそうです。パネル面積がおよそ380cm2ありますから、変換効率としては8%くらいになります。
フレキシブルソーラーパネルやバッグ本体はオーストリア製で、このバッテリーパックはドイツ製なので、価格は€208(ついでに送料が€35)と、それなりのお値段します。これに日本の関税¥1,200と消費税¥830が加わりますので、覚悟して下さい(?)。
さて、いずれアクションスペクトルでも測定してみるかな?
続報、ご期待下さい。
オーストリアの会社が売り出しているSunnyBAGという製品です。敢えて判りやすい色を買ったので、一目瞭然かと思いますが、フレキシブル太陽電池付きのバッグです。
2枚貼り込まれているのは、フレキシブルな三層スタック太陽電池です。詳細は今ひとつ不明です。
ここにバッテリーパックがあり、これで発電した電力を貯めるとともに、USB出力からモバイルデバイスを充電します。
バッグの蓋を開けるときに、いやでもソーラーパネルは曲がります。よほど曲げに対する耐久性に自信があるのでしょうね。
パネルの最大出力は3Wだそうです。パネル面積がおよそ380cm2ありますから、変換効率としては8%くらいになります。
フレキシブルソーラーパネルやバッグ本体はオーストリア製で、このバッテリーパックはドイツ製なので、価格は€208(ついでに送料が€35)と、それなりのお値段します。これに日本の関税¥1,200と消費税¥830が加わりますので、覚悟して下さい(?)。
さて、いずれアクションスペクトルでも測定してみるかな?
続報、ご期待下さい。
2013年5月3日金曜日
エルサレムにて
ESPMI VIIは、5日間の日程を無事終えました。有機エレクトロニクスに関わる基礎的なディスカッションが目一杯詰まった会議で、もう頭の中がいっぱいです。
会議の話は研究室ですることにして、会期中日のエクスカージョンで訪れたエルサレム(Jerusalem、יְרוּשָׁלַיִם ⇐こちらはヘブライ語ですが、右から読みます。)の様子を少し紹介します。
ここは、英語の地図にはRichard Ve-Rhoda Goldman Promenadeと書かれた公園のようなところです。ガイドのお兄さんがいろいろ説明してくれているところですが、このパノラマ写真の右手の遠景にはえんえんと続く壁があります。その向こう側がいわゆるヨルダン川西岸地区(West Bank)と呼ばれるエリアです。また、左のほうにはエルサレム旧市街が見えるのですが、この写真ではほとんど隠れています。
それ以外にも、日本人には馴染みの薄いエリアですが、エルサレム自体がいろいろ歴史的にややこしいことになっています。そのためか、今回のエクスカージョンも3グループに分かれてガイドの後をついて行ったのですが、最後尾には常にガードマンがいました。
この後、ガイドの詳しい説明(もちろん英語なので、頭の中で歴史や聖書に出てくる人名、国名などを英語に変換しながら聞きます。こういうときは、世界史を英語で習うべきではなかったかと思いますね。なので、ここではときどき英語を入れておきます。)を聞きながら、旧市街を回ったのですが、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地ですから、それはもういろいろな見所があります。
ここは、かの「最後の晩餐」(The Last Supper ⇐Dinnerではありません。)に使われた場所、であると言われているところです。
なぜだか。祭壇っぽいところにお猫さんが寝ています。
クビを持ち上げて器用に寝ているので、思わず近づいて写真を撮ってしまいました。
と思ったら、こちらも撮られてしまいました。
最後の晩餐と言えばダビンチの絵のほうが有名ですが、以前、ちょうど修復中に見たことを思い出しました。どう考えてもあれは想像で書いているはずですので、この建物とはまったく似ていません。
ここが有名な嘆きの壁(Wailing Wall)です。この壁の向こうにはすぐにイスラム教の聖地があります。結局のところルーツを同じくする3宗教ですから、ぜひともいがみ合わないで欲しいと思います。
この他、イエスキリストが十字架を背負って歩いた道、ゴルゴタの丘(The Hill of Calvary)、聖墳墓教会(Church of the Holy Sepulchre)など、キリスト教徒なら一生に一度は行きたいと思うであろう場所が満載でした。
日本からあまり観光に行かないのはもったいないですね。
今回も、GWまっただ中だったにもかかわらず、一組も見ませんでした。アジア系で見かけた旅行者は中国系のカップルだけでしたね。
会議の話は研究室ですることにして、会期中日のエクスカージョンで訪れたエルサレム(Jerusalem、יְרוּשָׁלַיִם ⇐こちらはヘブライ語ですが、右から読みます。)の様子を少し紹介します。
ここは、英語の地図にはRichard Ve-Rhoda Goldman Promenadeと書かれた公園のようなところです。ガイドのお兄さんがいろいろ説明してくれているところですが、このパノラマ写真の右手の遠景にはえんえんと続く壁があります。その向こう側がいわゆるヨルダン川西岸地区(West Bank)と呼ばれるエリアです。また、左のほうにはエルサレム旧市街が見えるのですが、この写真ではほとんど隠れています。
それ以外にも、日本人には馴染みの薄いエリアですが、エルサレム自体がいろいろ歴史的にややこしいことになっています。そのためか、今回のエクスカージョンも3グループに分かれてガイドの後をついて行ったのですが、最後尾には常にガードマンがいました。
この後、ガイドの詳しい説明(もちろん英語なので、頭の中で歴史や聖書に出てくる人名、国名などを英語に変換しながら聞きます。こういうときは、世界史を英語で習うべきではなかったかと思いますね。なので、ここではときどき英語を入れておきます。)を聞きながら、旧市街を回ったのですが、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地ですから、それはもういろいろな見所があります。
ここは、かの「最後の晩餐」(The Last Supper ⇐Dinnerではありません。)に使われた場所、であると言われているところです。
なぜだか。祭壇っぽいところにお猫さんが寝ています。
クビを持ち上げて器用に寝ているので、思わず近づいて写真を撮ってしまいました。
と思ったら、こちらも撮られてしまいました。
最後の晩餐と言えばダビンチの絵のほうが有名ですが、以前、ちょうど修復中に見たことを思い出しました。どう考えてもあれは想像で書いているはずですので、この建物とはまったく似ていません。
ここが有名な嘆きの壁(Wailing Wall)です。この壁の向こうにはすぐにイスラム教の聖地があります。結局のところルーツを同じくする3宗教ですから、ぜひともいがみ合わないで欲しいと思います。
この他、イエスキリストが十字架を背負って歩いた道、ゴルゴタの丘(The Hill of Calvary)、聖墳墓教会(Church of the Holy Sepulchre)など、キリスト教徒なら一生に一度は行きたいと思うであろう場所が満載でした。
日本からあまり観光に行かないのはもったいないですね。
今回も、GWまっただ中だったにもかかわらず、一組も見ませんでした。アジア系で見かけた旅行者は中国系のカップルだけでしたね。
2013年4月29日月曜日
2013年3月25日月曜日
2013年春応物学会発表
2013年 第60回応用物理学会春季学術講演会での、当研究室関連の発表一覧です。
※アブストラクトページ番号を追加しました。
中村峻介,落合慧紀,松原亮介,中村雅一:
中村峻介,落合慧紀,松原亮介,中村雅一:
"マイカをゲート絶縁膜に用いたペンタセンTFTの作製およびキャリア輸送制限要因の評価", 第60回応用物理学会春季学術講演会(厚木), p. 12-058 (2013.3.28) 28p-G13-7.
伊藤光洋,戸松康行,松原亮介,岡本尚文,山下一郎,中村雅一:
"カーボンナノチューブ/かご状タンパク質ナノ複合材料の熱電特性:フレキシブル熱電材料のための新たな材料設計指針", 第60回応用物理学会春季学術講演会(厚木), p. 12-085 (2013.3.27) 27a-G14-5.
柴 瀛,関東詩織,松原亮介, 中村雅一:
"エナジーハーベスティングに向けた高明度有機光電変換素子の開発", 第60回応用物理学会春季学術講演会(厚木), p. 12-372 (2013.3.27) 27p-G18-3.
伊藤光洋,戸松康行,松原亮介,岡本尚文,山下一郎,中村雅一:
"カーボンナノチューブ/かご状タンパク質ナノ複合材料の熱電特性:フレキシブル熱電材料のための新たな材料設計指針", 第60回応用物理学会春季学術講演会(厚木), p. 12-085 (2013.3.27) 27a-G14-5.
柴 瀛,関東詩織,松原亮介, 中村雅一:
"エナジーハーベスティングに向けた高明度有機光電変換素子の開発", 第60回応用物理学会春季学術講演会(厚木), p. 12-372 (2013.3.27) 27p-G18-3.
2013年3月18日月曜日
M&BE7
現在、Seventh International Conference on Molecular Electronics and Bioelectronics (M&BE7)に参加するために福岡に来ています。
2日目には、ちょうど黄砂がやってきて、港からの景色はこんな具合です。
この会議は応物学会分科会主催の国際会議ですが、会を重ねる毎に盛大になってきています。今回は11カ国から275名の参加者があったそうです。
プログラムを眺めて気づきましたが、NAISTからの発表が14件もありました。220件くらいの一般講演がありますから、10%とは言いませんがそれなりの存在感ですね。
当研究室からは、私と松原助教がOralで、学生4人がPosterで発表しました。
李君
関東さん
落合君
伊藤君
2日目には、ちょうど黄砂がやってきて、港からの景色はこんな具合です。
この会議は応物学会分科会主催の国際会議ですが、会を重ねる毎に盛大になってきています。今回は11カ国から275名の参加者があったそうです。
プログラムを眺めて気づきましたが、NAISTからの発表が14件もありました。220件くらいの一般講演がありますから、10%とは言いませんがそれなりの存在感ですね。
当研究室からは、私と松原助教がOralで、学生4人がPosterで発表しました。
李君
関東さん
落合君
伊藤君
2013年3月5日火曜日
2013年3月 受験生のためのオープンキャンパス
3月9日(土)に「受験生のためのオープンキャンパス」が開催されます。
NAIST受験を検討している人はぜひ見学に来て下さい。
当研究室も、院生による成果報告や研究室見学会を開催します。
なお、当日は有名な東大寺のお水取り(正式には「修二会」と言います)の期間です。12日がクライマックスですが、有名な二月堂での「お松明」は3月1日から連夜行われています。
遠方から来られる人は、近辺に一泊して見に行かれることをお勧めします。
NAIST受験を検討している人はぜひ見学に来て下さい。
当研究室も、院生による成果報告や研究室見学会を開催します。
なお、当日は有名な東大寺のお水取り(正式には「修二会」と言います)の期間です。12日がクライマックスですが、有名な二月堂での「お松明」は3月1日から連夜行われています。
遠方から来られる人は、近辺に一泊して見に行かれることをお勧めします。
2013年2月19日火曜日
M&BE7発表
3月に開催されるSeventh International Conference on Molecular Electronics and Bioelectronics (M&BE7)での、当研究室関連発表リストです。
S.-G. Li, Y. Yoshioka, T. Ueda, R. Matsubara, M. Sakai, K. Kudo and M. Nakamura:
“THz Absorption by Field-Induced Carriers in Pentacene OFETs”, Seventh International Conference on Molecular Electronics and Bioelectronics (M&BE7) (Fukuoka, Japan), (2013.3.19) A-P28.
S. Ochiai, S. Nakamura, R. Matsubara, and M. Nakamura:
“Preparation of organic thin film transistor with ideally flat semiconductor/insulator interface using cleaved mica surface”, Seventh International Conference on Molecular Electronics and Bioelectronics (M&BE7) (Fukuoka, Japan), (2013.3.19) A-P33.
M. Ito, Y. Tomatsu, R. Matsubara1, N. Okamoto, I. Yamashita1, M. Namamura:
"Enhanced thermoelectric performance of carbon nanotube /cage-shaped protein nanocomposites", Seventh International Conference on Molecular Electronics and Bioelectronics (M&BE7) (Fukuoka, Japan), (2013.3.19) A-P43.
S.Kanto, Y. Chai, R. Matsubara, M. Nakamura:
“Bright-Color Organic Photovoltaic Devices Using Benzothieno-Benzothiophenes for Room-Ambient Energy Harvesting”, Seventh International Conference on Molecular Electronics and Bioelectronics (M&BE7) (Fukuoka, Japan), (2013.3.19) E-P7.
M. Namamura, Y. Tomatsu, M. Ito, and R. Matsubara:
“Giant Thermoelectric Effect in Thin Films of Pure C60 Fullerene”, Seventh International Conference on Molecular Electronics and Bioelectronics (M&BE7) (Fukuoka, Japan), (2013.3.18) A-O6.
R. Matsubara, S. Ochiai, S. Nakamura, and M. Nakamura:
“Crystal structures and mobility limiting factors of pentacene thin films grown on mica surfaces”, Seventh International Conference on Molecular Electronics and Bioelectronics (M&BE7) (Fukuoka, Japan), (2013.3.18) A-O2.
S.-G. Li, Y. Yoshioka, T. Ueda, R. Matsubara, M. Sakai, K. Kudo and M. Nakamura:
“THz Absorption by Field-Induced Carriers in Pentacene OFETs”, Seventh International Conference on Molecular Electronics and Bioelectronics (M&BE7) (Fukuoka, Japan), (2013.3.19) A-P28.
S. Ochiai, S. Nakamura, R. Matsubara, and M. Nakamura:
“Preparation of organic thin film transistor with ideally flat semiconductor/insulator interface using cleaved mica surface”, Seventh International Conference on Molecular Electronics and Bioelectronics (M&BE7) (Fukuoka, Japan), (2013.3.19) A-P33.
M. Ito, Y. Tomatsu, R. Matsubara1, N. Okamoto, I. Yamashita1, M. Namamura:
"Enhanced thermoelectric performance of carbon nanotube /cage-shaped protein nanocomposites", Seventh International Conference on Molecular Electronics and Bioelectronics (M&BE7) (Fukuoka, Japan), (2013.3.19) A-P43.
S.Kanto, Y. Chai, R. Matsubara, M. Nakamura:
“Bright-Color Organic Photovoltaic Devices Using Benzothieno-Benzothiophenes for Room-Ambient Energy Harvesting”, Seventh International Conference on Molecular Electronics and Bioelectronics (M&BE7) (Fukuoka, Japan), (2013.3.19) E-P7.
M. Namamura, Y. Tomatsu, M. Ito, and R. Matsubara:
“Giant Thermoelectric Effect in Thin Films of Pure C60 Fullerene”, Seventh International Conference on Molecular Electronics and Bioelectronics (M&BE7) (Fukuoka, Japan), (2013.3.18) A-O6.
R. Matsubara, S. Ochiai, S. Nakamura, and M. Nakamura:
“Crystal structures and mobility limiting factors of pentacene thin films grown on mica surfaces”, Seventh International Conference on Molecular Electronics and Bioelectronics (M&BE7) (Fukuoka, Japan), (2013.3.18) A-O2.
2013年2月10日日曜日
プロフェッショナル
今回のアメリカ行きでは往復とも本格的には寝られなかったので、映画三昧になってしまいました。何度も朦朧としていたので、何を見たかの記憶が少し曖昧ですが、憶えているだけで、Frankenweenie(これは今日本でも絶賛公開中ですね。Tim Burtonが20代半ばに初監督作品として作ったものの長編化だそうです。)、天地明察(あおいちゃんのファンではありますが、この映画はそれ関係ないというか、適役ではないかも。映画より原作のほうがよかったです。)、Paranormal Activity 4(Katie Featherstonがいい!でも、ほとんどそれだけ。日本人だからアメリカンホラーが合わないのかも。)、Dodgeball: A True Underdog Story(いかにもアメリカンコメディーです。アメリカではヒットしたらしい。)、綱引いちゃった!(こちらは日本的なコメディー。個人的には西田尚美さんがいい。失礼ながら、木村多江さんと並ぶ「不幸が似合う女優」だと思っています。ファブリーズCMも良かったですが。それにしても、笹野高史さん、あちこちで出ますね~。天地明察とともに、いいところで味をだしています。)、など。
おそらく、あと2つくらい見たと思いますが憶えていない(スタート直後に寝たか?)。
とまあ、日頃あまり映画を見ない私の1年分くらいを見たのですが、結局一番印象に残ったのは映画ではなく、空港までの電車に乗っている間も含めて読んだ小説「エデン」、近藤史恵さんの傑作「サクリファイス」の続編です。日本では珍しい、自転車ロードレースを舞台とする小説です。サクリファイスのほうは、大藪春彦賞を受賞したり、本屋大賞でも2位になったので、読んだ人も多いのでは?
1月の文庫化直後に買っておいたのですが、読む時間が無く、結局今回の出張のお供になりました。さらに続編も出ているのですが、いつものごとく文庫化待ちです。
以下、ネタバレが少しあります。
新刊として出てからは3年近く経っていますから、お許し下さい。
前作では、欧州ロードレースにも時折参加するというレベルの国内チームで活躍を始めたばかりであった主人公の白石誓が、三年後の設定とは言え、なんと優勝を争うチームでツール・ド・フランスを走っています。この白石選手、なんとも日本人っぽいというか、自虐的というか、まさにアシスト的な人なんですが、それにしても大出世じゃないですか!
とは言え、相変わらず、チームのエースをサポートする立場です。控えめなんです。でも、それが、このシリーズの小説を面白くしているところです。前作のタイトル「サクリファイス」も、この白石選手のキャラと自転車ロードレースという独特の文化がマッチしたストーリーが傑作である所以でした。
なにしろ、長丁場のツールですから、1レースだけで小説が成り立っています。その前半最後の山場が、白石の山岳賞獲得です。なんと、マイヨ・グランペールを着ることになるのです。(現実世界では、日本人はこれまでに敢闘賞しかいません。残念。)
こう書くと華々しい活躍をしているみたいですが、レース前にチームの来期解散が確定的になるは、それに伴う利己主義的な監督オーダーに悶々とするは、世界トップクラスの選手たちとの圧倒的な力の差を見せつけられるはで、あいかわらず自信に満ちあふれたトップ選手とは対極の心理状態が続きます。
それにしても、自転車ロードレース、特にステージレースの世界というのは、面白いですね。
エース選手の総合順位を上げるために、様々なチーム戦略を駆使する。その過程で、エース以外の選手もステージ優勝や、特定の賞が狙える。利害が一致する場合は、ライバルチームとも協力してレースを組み立てる。総合成績だけでなく、いろいろなところで目立つことでスポンサーにアピールする。
そんな中、決してエース級ではない白石が、初めてのツール・ド・フランスでトップ選手とからむ重要な役割を果たしていきます。新人ながら楽々とトップグループに入ってくる将来のスター選手に混じって、ツール・ド・フランスに出ることだけでも必死な中、日本のロードレース界の歴史と期待を背負って。
それでも、彼は「ここは楽園、ここにいられることが至福だ」と思っているのです。
研究者も同じかもしれません。
国際会議で、聴衆の注目の中、口頭講演やたまには招待講演の栄誉に預かっているとき、やはり至福の時だと思います。それまでに起こる様々なことも、ロードレースに似ているところがあります。
ただし、薬物ドーピングは勘弁して欲しいですね。
おそらく、あと2つくらい見たと思いますが憶えていない(スタート直後に寝たか?)。
とまあ、日頃あまり映画を見ない私の1年分くらいを見たのですが、結局一番印象に残ったのは映画ではなく、空港までの電車に乗っている間も含めて読んだ小説「エデン」、近藤史恵さんの傑作「サクリファイス」の続編です。日本では珍しい、自転車ロードレースを舞台とする小説です。サクリファイスのほうは、大藪春彦賞を受賞したり、本屋大賞でも2位になったので、読んだ人も多いのでは?
1月の文庫化直後に買っておいたのですが、読む時間が無く、結局今回の出張のお供になりました。さらに続編も出ているのですが、いつものごとく文庫化待ちです。
以下、ネタバレが少しあります。
新刊として出てからは3年近く経っていますから、お許し下さい。
前作では、欧州ロードレースにも時折参加するというレベルの国内チームで活躍を始めたばかりであった主人公の白石誓が、三年後の設定とは言え、なんと優勝を争うチームでツール・ド・フランスを走っています。この白石選手、なんとも日本人っぽいというか、自虐的というか、まさにアシスト的な人なんですが、それにしても大出世じゃないですか!
とは言え、相変わらず、チームのエースをサポートする立場です。控えめなんです。でも、それが、このシリーズの小説を面白くしているところです。前作のタイトル「サクリファイス」も、この白石選手のキャラと自転車ロードレースという独特の文化がマッチしたストーリーが傑作である所以でした。
なにしろ、長丁場のツールですから、1レースだけで小説が成り立っています。その前半最後の山場が、白石の山岳賞獲得です。なんと、マイヨ・グランペールを着ることになるのです。(現実世界では、日本人はこれまでに敢闘賞しかいません。残念。)
こう書くと華々しい活躍をしているみたいですが、レース前にチームの来期解散が確定的になるは、それに伴う利己主義的な監督オーダーに悶々とするは、世界トップクラスの選手たちとの圧倒的な力の差を見せつけられるはで、あいかわらず自信に満ちあふれたトップ選手とは対極の心理状態が続きます。
それにしても、自転車ロードレース、特にステージレースの世界というのは、面白いですね。
エース選手の総合順位を上げるために、様々なチーム戦略を駆使する。その過程で、エース以外の選手もステージ優勝や、特定の賞が狙える。利害が一致する場合は、ライバルチームとも協力してレースを組み立てる。総合成績だけでなく、いろいろなところで目立つことでスポンサーにアピールする。
そんな中、決してエース級ではない白石が、初めてのツール・ド・フランスでトップ選手とからむ重要な役割を果たしていきます。新人ながら楽々とトップグループに入ってくる将来のスター選手に混じって、ツール・ド・フランスに出ることだけでも必死な中、日本のロードレース界の歴史と期待を背負って。
それでも、彼は「ここは楽園、ここにいられることが至福だ」と思っているのです。
研究者も同じかもしれません。
国際会議で、聴衆の注目の中、口頭講演やたまには招待講演の栄誉に預かっているとき、やはり至福の時だと思います。それまでに起こる様々なことも、ロードレースに似ているところがあります。
ただし、薬物ドーピングは勘弁して欲しいですね。
2013年1月31日木曜日
UC Davis 訪問
現在、D1を中心とした物質創成科学研究科の学生の皆さん15名が、UC Davisにて英語研修を続けています。今回、その成果を披露するミニシンポジウムに参加するため、片岡先生、冬木先生、安藤先生、McDowell先生とともに、UC Davisに来ています。
当然、海外出張の醍醐味は各地で食べる食事です。この写真は、現地に着いた日曜日の夜の様子。まだ元気です。
この後、月曜日にはUC DavisのMaterials Scienceの人たちとの懇親会、火曜日には学生たちの英語研修を受け持って頂いている関係者の方々との懇親会でした。これも大事な仕事です。
メインイベントである、ミニシンポジウムでは、UC Davisの先生方や学生もおられる中、研修中の皆さんが自分の研究を紹介していきます。
ちょっとたどたどしい人から、かなり手慣れた様子の人まで、様々でしたが、皆さん明らかに参加前より英語でのプレゼン能力が進歩していますね。
彼らの多くは、もう少しすると、様々な大学の研究室でのラボステイに向かいます。ここまでコミュニケーションができれば、心配ないでしょう。
私のほうは、交流協定に関わる先生方への全員での公式訪問の他、私自身の研究分野に近い人たちには個別にアポイントをとり、互いの研究紹介とディスカッションを行ってきました。
実のところ、これまでUC Davisとはまったく縁が無かったのですが、何人か共同研究ができそうな方を見つけて、そこそこ濃いディスカッションもできて満足しています。
登録:
投稿 (Atom)