2014年3月3日月曜日

2014年春応物学会発表

2014年第61回応用物理学会春季学術講演会での、当研究室関連の発表一覧です。

柴瀛,村山龍平,小島広孝,松原亮介,中村雅一 :
"ワイドギャップ有機光電変換素子の開放端電圧に関するインピーダンス分光法による解析", 第61回応用物理学会春季学術講演会(青山学院大学相模原キャンパス), p.12-??? (2014.3.18) 18a-PA6-20.

松原亮介,中村峻介,小島広孝,中村雅一 :
"新規多結晶モデルによる有機多結晶膜における移動度制限要因の解析", 第61回応用物理学会春季学術講演会(青山学院大学相模原キャンパス), p.12-??? (2014.3.19) 19p-E16-1.

上田智也,李世光,藤井勝之,小島広孝,松原亮介,中村雅一:
"OFET構造を利用したTHz波センサの基礎検討(II):ゲート電場変調吸収スペクトルのFDTD法を用いた解析", 第61回応用物理学会春季学術講演会(青山学院大学相模原キャンパス), p.12-??? (2014.3.20) 20p-E6-3.

阿部竜,伊藤光洋,高橋功太郎,小島広孝,松原亮介,葛原大軌,山田容子,中村雅一 :
"構造相転移に基づく伝導機構変化を利用した新奇有機熱電材料の探索(I):ベンゾポルフィリン類縁体", 第61回応用物理学会春季学術講演会(青山学院大学相模原キャンパス), p.12-??? (2014.3.20) 20p-E6-7.

2014年2月28日金曜日

エコも継続が力

少し前になるのですが、奈良県内、明日香村のさらに南の山中にある壺坂寺(正式には、壷阪山南法華寺だそうです)を訪問しました。約1300年前の藤原京の時代に創建されたお寺です。
ここは、西国三十三所の巡礼地として、あるいは、眼病に御利益がある寺としても知られているだけでなく、ユニークな活動の数々でも知られています。実はもう一つ、太陽電池関係者に名が知れた寺でもあります。

こんなふうに、普通に歴史のある寺院で、右側の三重塔は、再建されているとはいえ築520年ほど経た歴史的建造物です。

この塔をライトアップしている照明がこれです!
少し片鱗が見えてきましたね。このお寺は、ただ古いだけではないのです。よく見るとLED照明を取り入れていることがわかります。

このお寺の数ある特徴の一つで、シルクロードの終着点であることを意識してか、インドとの交流を盛んに行っていて、インドで製作された石像や石の建造物を次々と増やしています。これは、全長50mにもなる石に刻まれた「釈迦一代記」です。

これを照らす照明も、もちろんLEDです!

これもインドで製作されたという全長20mもある観音像ですが、ここが今回の訪問の最大の目的地でした。といっても、観音像自体は極めて普通の昭和に作られたものなので、これなら120mもある牛久大仏のほうが巨大さで物珍しいのですが...

この観音像をライトアップする照明は、さすがにLEDではパワー不足なのか、昔ながらのハロゲン灯(たぶん)です。
しかし、有名なのはこれではなく、これを点灯させるための電源です。


これです!
このパネルで発電した電力をバッテリーに蓄えて、観音像のライトアップを行っているそうです。なんと30年以上前に設置されたソーラーパネルで、国内で稼働している中でも最古級と言われています。当時の住職が「観音様を照らすには自然のエネルギーを使いたい」と考えて、太陽光発電を採用したそうです。先見の明ですね。

”高取町壷阪の壷阪寺(常盤勝範住職)で夜間、高さ20メートルの大観音石像を照らすライト。その電源に使われている太陽光発電装置が、民間用では国内でも最古級の実証例として研究機関などから注目を集めている。”
奈良新聞の記事より転載)

そう、これは、国内で最も長く続いているフィールドテストとも言えます。シャープのパンフレットにも、長期信頼性の証として掲載されています。


こんなふうに、太陽電池をより長寿命化するにはどこの劣化が問題になるのかなどの貴重なデータを、これからも提供してくれることでしょう。

住宅用としても、パネル寿命30年以上というのはひとつの目安で、日本の一般木造家屋の平均建て替え年数と同程度になりますから、これくらい持てば新築時に屋根に設置したものを、本体の建て替えまで交換する必要がなくなります。もちろん、屋根のメンテナンスは10~15年程度で行うべし、とも言われていますので、本体費用と作業費用さえ安ければ15年程度というのも目安にできるかもしれません。
しかし、一般家庭用としては新築時に屋根一体型としてソーラーパネルを設置するケースが増えてくると思われますから、そのような場合は、やはり30年もって欲しいのです。木造家屋の寿命自体は、きちんとメンテナンスをすれば50年以上、素材と手の入れ方によっては何百年にもなりますから、30年でも足りないくらいです。(我が家も一体型ですが、果たして何年持つかな?)私が有機太陽電池の応用として屋外固定用途を想定しない理由の一つが、これです。

それはそうと、この看板に書かれた「サンシャインプロジェクト」、懐かしいですね~。私が学生時代に使っていた研究設備の大半は、このプロジェクト関連の予算で整備されたものでした。

2014年2月24日月曜日

雪の芸術?

2月14日~15日は広い範囲で記録的な雪となりましたが、14日には例年ほとんど雪が降らない生駒でも15cmくらい積もりました。
バスもタクシーも大混乱の中、私もなんとか大学にたどり着いたのですが、そんな日にもかかわらず遠路はるばる関東から訪問されたTさん、大変な日でしたね。

その日は大雪警報が出たこともあって学生も少なかったのですが、一部の学生(特にあったかそうな国からの留学生と思しき人たち)はここぞとばかりに雪と戯れていました。

どうやら、いくつかの芸術作品も生まれたようで...


作者不詳の作品、その1。
「物憂げなSnow Man」(仮)













作者不詳の作品、その2。
「ビーナスの休憩」(仮)








NAISTにも、なかなか芸術家魂をもった人がいるもんですね。


一方、こちらはインダストリアルデザイン賞をあげたくなります。
一週間経過後も、まだなんとか形を保っていました。外灯がLEDタイプでよかったですね。

2014年1月21日火曜日

気になる記事

TechOnから気になる記事を2件。

MITが「熱光起電力発電」で変換効率3.2%を実現、理論的には80%も
太陽光→熱→特定波長の光→電気という変換で、太陽の広範囲な波長にわたる光をいったん熱にしてから、光電変換に適した波長の光に変換しようという技術です。この熱→光変換がどこまで効率が上がるかが勝負ですね。
80%いければスゴイですが、現状では、太陽光→熱→電気の4.6%のほうがまだ上にいます。

プロペラによる海流発電、低コストな有機薄膜太陽電池---分散型エネルギーに向けたOISTの研究
こちらは、以前からの知り合いであるYabing Qi先生の研究が少しだけ紹介されています。いろいろな意味でOISTには親近感があるので、是非頑張って欲しいと思います。
時代は分散発電!

2013年12月17日火曜日

「パナソニック、国内新卒の採用倍増」

「パナソニック、国内新卒の採用倍増」
パナソニックが、2015年春に入社する国内新卒者の採用を倍増させる。すでに内定済みの来春入社は350人だが、翌春は700人にする。プラズマテレビ撤退などのリストラに一区切りついたため。大胆な発想を求め、新たに「型破り選考」も導入する。

だそうです。
久々にエレクトロニクス産業関連の明るいニュースですね。
ただし、大幅増というのは大幅減があった後だからです。

最近、某小説によって私のような素人にも有名になったピーター・ドラッカーという経営学者がいますが、彼の著書に「企業とは何か」(Concept of the Corporation、1946年)という本があります。高度成長期の日本企業の経営にも大きな影響を与えた人であり、古典的名著ですが、時代が変わり経営の表層的な道具が変わっても、この本に書かれた社会における企業の役割や意義づけは変わっていないと信じています。

大企業には、短期的利益のみを求める最近の株主的発想から離れて、社会を構成する器官としての役割を自覚し、調子悪いとすぐに採用を減らすということをやらないようにしてほしいですね。

2013年12月13日金曜日

YouTube NAIST Channel

物質創成科学研究科のウェブページがいつの間にか更新されていました。
しかも、これまたいつの間にか、YouTubeのNAIST Channelに物質創成科学研究科のオフィシャルチャネルまでできていました。

これが、そこにあった研究科の紹介動画です。

こちらは当研究室の紹介動画です。


皆さん、「グッド!」をよろしく!

2013となっていますが、2年くらい前の素材を元に作られているので情報が少し古いのが難点です。

2013年11月16日土曜日

紫綬褒章

今日は午後から応用物理学会の講演会企画運営委員会に出席した後、同委員会と理事会の合同懇親会に出席しました。それこそ、私が学生時代から学会で活躍していた方々が沢山おられるので、なかなか恐縮していたのですが、少し嬉しいことがありました。


現会長の小長井 誠 先生(東工大)が「応用物理学研究功績」ということで紫綬褒章を受章されたそうです。
先生ご自身が挨拶で述べられていましたが、褒章の理由に「応用物理学」と書かれることはなかなかありません。学問や研究分野としての応用物理学に対する認知度が上がったようで、二重に嬉しいことでした。

2013年11月9日土曜日

Super Typhoon Haiyan

I'd like to express my sympathy to all the victims of the Super Typhoon Haiyan that attacked Philippines.